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オフィスビル等のごみからバイオガスを回収する実証試験の実施について

東京ガス株式会社
平成20年11月26日
広報部

 

 東京ガス株式会社(社長:鳥原光憲、以下「東京ガス」)は、このたび環境省の「地球温暖化対策技術開発事業」の採択を受け、江東区(区長:山ア孝明)、財団法人東京都環境整備公社(理事長:尾井幹男)と共同で、オフィスビル等のごみからバイオガスを回収する実証試験を実施いたします。実証試験施設については、12月初旬から江東区清掃事務所及び江東区環境学習館"えこっくる江東"の敷地内に建設します。都市域でのバイオマス資源の有効利用に向けて、排水を出さずにごみを発酵させ、バイオガスを回収する実証試験は初めての取り組みとなります。

 現在、オフィスビルや商業ビルでは、事務所や飲食店等のリサイクル困難な紙ごみや厨芥が、事業系一般廃棄物として多量に排出され、焼却処理されていますが、この中には、水分を多く含み、焼却には向かないごみも多く含まれています。これらのごみは、業務地区や商業地区からまとまって多量に発生し、収集が容易であることから、今後は都市型バイオマス資源として利用することが期待されています。
 本実証試験では、欧州等で実用化が進んでいる乾式メタン発酵法を用いて、都市域でバイオマス資源を有効利用できる最適なシステムを構築することを目的としています。乾式メタン発酵法は、水分の少ない状態でバイオマスからメタンを生成する技術で、紙ごみと厨芥を併せて処理することができます。また、今回実証する乾式メタン発酵法では排水が発生しないので、排水処理のための設備や動力を必要とせず、システム全体としてのエネルギー利用効率に優れています。
 都市域での実用化をめざし、本実証試験では、バイオガスと都市ガスの最適な混焼技術を開発し、バイオガス貯留タンク(ガスホルダ)を最小または不要とするコンパクトなシステムの開発に取り組みます。併せて、事業系一般廃棄物の中から紙ごみや厨芥を選別して安定的に確保する方法や、発酵残渣の簡易な乾燥、固形燃料化等の処理技術についても検討します。

 東京ガスは、今後も環境経営トップランナーとして、再生可能エネルギーの利用に積極的に取り組み、地域と地球の環境保全を推進してまいります。

東京ガスが江東区、財団法人東京都環境整備公社と共同で行う実証試験としては、環境省の「次世代廃棄物処理技術基盤整備事業」の採択を受けて実施している、給食ごみからバイオエタノールとバイオガスを同時に取り出す実証実験に続き、本件が2件目となります。

実証試験の実施概要

1.実証試験の概要
 江東区内のオフィスビル等から発生する紙ごみと厨芥(1日当たり合計300kg)を、乾式メタン発酵槽から引き抜いた汚泥と投入装置内で混合した後、乾式メタン発酵槽に投入します。乾式メタン発酵槽で発生したバイオガスは、脱硫してガスホルダに貯め、バイオガスボイラで都市ガスとの混焼実験を実施します。発生した蒸気の一部は、投入装置で使用する加熱蒸気として利用します。
 発酵残渣については、その一部を用いて乾燥・炭化等の実験を実施し、固形燃料化する方法をエネルギー収支も含めて検討します。なお、排水が発生しないので、エネルギー多消費、高コストとなる窒素処理等の排水処理をする必要がありません。

2.バイオガスの回収量
 環境省が交付する循環型社会形成推進交付金の高効率原燃料回収施設の交付基準であるごみ1トン当たり150Nm3を目標としています。

3.実施場所と施設面積
 実施場所:東京都江東区潮見一丁目29番7号
  (江東区清掃事務所及び江東区環境学習館"えこっくる江東"の敷地内)
 施設面積:約189m2

4.実証試験の実施時期
 実証試験施設は平成21年2月中旬頃完成し、その後試運転を経て、平成23年2月まで約2年間の実証試験を予定しています。

システムイメージ図

システムイメージ図
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