東京ガス株式会社(社長:鳥原 光憲)都市生活研究所(*1)では、「入浴に関するアンケート調査」(*2)を行ったところ、20〜40歳代の女性の8割、50歳代女性の7割、20〜50歳代男性の半数が「肩こりだと感じる」という調査結果がでました。肩こりは血行不良が主な原因であるといわれます。その要因は複数ありますが、こうした血行不良が続くと、肩の痛みにより、さらに肩の筋肉が緊張するという悪循環に陥ります。そこで、現代人の日常的な悩みである肩こりを緩和するために、毎日のお風呂の活用方法を生理実験の結果を元に、ご紹介いたします。
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「肩こり緩和に効果的な入浴法」生理実験の主な結果 |
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●全身浴 〜40℃10分の全身浴で肩こり緩和〜(2ページ) |
湯温40℃で肩までつかる全身浴で10分間入浴すると、半身浴などの入浴法と比較して出浴後の時間の経過とともに肩の筋肉が最も柔らかくなり、肩こりを緩和する入浴法である事がわかった。
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●半身浴+シャワー 〜半身浴20分+シャワー3分で肩こり緩和〜(5ページ) |
半身浴(湯温38℃、20分)と、肩へのシャワー浴3分を組み合わせることで、全身浴と同様に肩の筋肉が柔らかくなることがわかった。 |
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●ミストサウナ浴(*3) 〜ミストサウナ浴10分で肩こり緩和、ストレッチと組み合わせるとさらに効果的〜(8ページ) |
(1) ミストサウナ浴とオイルマッサージの比較 |
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ミストサウナ浴は肩こり緩和法のひとつであるオイルマッサージと同様の効果が認められた。 |
(2) ミストサウナ浴とストレッチの組み合わせによる肩こり緩和効果 |
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ミストサウナ浴にストレッチ体操を組合わせることで、全身浴よりも筋肉が柔らかくなり、肩こり緩和効果がより高いことがわかった。 |
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●手浴にも肩こり緩和効果があります(12ページ) |
入浴が出来ないときに入浴の代用として手軽に行える手浴も、肩こり緩和に役立ちます。 |
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(*1)東京ガス株式会社 都市生活研究所(http://www.toshiken.com/)は、1986年社内シンクタンクとして設立されて以来、都市で生活する人々が求める今後の暮らしについて調査研究をかさね、情報発信をしてまいりました。研究分野は入浴、料理、暖房、快適な住まい方などの家庭内行動から、仕事のストレス、シングルの増加、定年後の生活などライフスタイルの研究など、さまざまな角度から研究、情報発信しています。
(*2)「入浴に関するアンケート調査」 |
・調査対象 |
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1都3県 20代〜60代男女750名 |
・調査方法 |
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インターネットリサーチ |
・調査期間 |
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2008年7月26日〜8月1日 |
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(*3)ミストサウナ浴
浴室全体を室温40℃、湿度80〜100%にし、お湯につからずに、全身を暖めることが出来ます。細かい霧状のやわらかいミストがしっとり全身を包み込み、短時間でしっかり汗をかき、体を芯から暖めることができるので、浴槽入浴で得られる効果をより短時間で得ることが出来ます。
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