東京ガス株式会社(社長:鳥原 光憲)都市生活研究所(※1)では、「美容・健康調査」(※2)「冬の美容・健康調査」(※3)を行ったところ、夏、冬ともに体調についての悩みを持つ人が多くいることがわかりました。悩みの上位が、疲れやすい、肩がこる、だるい、疲れが取れないなど、その多くが血行不良に起因することから、お風呂で湯船に浸かって血行を良くし、汗をかくことが解決策の一つとして有効ですが、さらに効果を高める入浴法としてミストサウナ浴(※4)の生理実験の結果についてご紹介します。
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「ミストサウナ浴の効用」生理実験の主な結果 |
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●半身浴をより効果的に 〜半身浴+ミストサウナ〜(5ページ) |
半身浴にミストサウナ浴を組み合わせることによる効果を検証したところ、あたたまりだけでなく、発汗や肌水分量の増加について、より効果が高まることがわかった。
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●ミストサウナ浴の美容価値(14ページ) |
頭皮の血行促進
男性の2割以上が頭髪を気にしているとも言われている。頭皮の血行を良くすることは、毛髪の成長にも重要だが、ミストサウナ浴は、頭皮への血行を促進する効果があることが分かった。
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●高齢者向けミストサウナ浴の価値(15ページ) |
(1) 健常な高齢者にとってのミストサウナ浴の価値
高齢者に実際にミストサウナを体験してもらい、身体への影響などについて調べたところ、ミストサウナ浴はあたたまり効果がたかく、かつ、水圧の影響を受けないことから心臓など身体への負担を軽減できることが分かった。
(2) 要介護高齢者にとってのミストサウナ浴の価値
要介護者にとって大きな負担となっている入浴時の動作についてミストサウナ浴と浴槽浴を比較したところ、ミストサウナ浴は浴槽をまたぐ動作がないため動作負担を軽減できることが分かった。
(3) 要介護者の入浴支援について(介助者にとってのミストサウナ浴の価値)
シャワー浴での介助と比較した実験を行った結果、ミストサウナ浴は、介助者にとっても「要介護者の寒さを心配する必要がないので安心」「片手でシャワーをかけ続ける必要がなくなるので、両手が使えて安全」であることが分かった。
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(※1)東京ガス株式会社 都市生活研究所(http://www.toshiken.com/)は、1986年社内シンクタンクとして設立されて以来、都市で生活する人々が求める今後の暮らしについて調査研究をかさね、情報発信をしてまいりました。研究分野は入浴、料理、暖房、快適な住まい方などの家庭内行動から、仕事のストレス、シングルの増加、定年後の生活などライフスタイルの研究など、さまざまな角度から研究、情報発信しています。
(※2)「美容・健康調査」 |
・調査対象 |
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1都3県 10代〜60代男女816名 |
・調査方法 |
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インターネットリサーチ |
・調査期間 |
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2007年8月30日〜9月1日 |
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(※3)「冬の美容・健康調査」 |
・調査対象 |
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1都3県 10代〜60代 男女1244名 |
・調査方法 |
: |
インターネットリサーチ |
・調査期間 |
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2008年1月11日〜1月13日 |
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(※4)ミストサウナ浴
浴室全体を室温40℃、湿度80〜100%にし、お湯につからずに、全身を暖めることが出来ます。細かい霧状のやわらかいミストがしっとり全身を包み込み、短時間でしっかり汗をかき、体を芯から暖めることができるので、浴槽入浴で得られる効果をより短時間で得ることが出来ます。
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