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「親子料理の実態とその効果について」
〜子どもの成長とコミュニケーション増加にプラスの効果〜

東京ガス株式会社
平成20年7月9日
広報部

 

東京ガス(株)都市生活研究所では、このたびアンケート調査により「親子料理の実態とその効果について」明らかにしました。
親と子が一緒に料理をする「親子料理」については、約9割がニーズを感じており、また、より幼い時期からより高い頻度で実施してきた家庭において、子どもの成長とコミュニケーション増加の面でより効果があらわれているという結果が明らかとなりました。
また、「食」を「子どもの能力育成の機会」ととらえ(団塊ジュニアプレ調査※1による)生活体験や五感の育成を求める親の意識が見られており、食育=生きる力を育むものとして「親子料理」は重要な鍵を握るものといえます

食育基本法施行(2005年)から3年。食への関心を高め、子どもの心とからだを育てようという食育の動きも活発になっています。
東京ガスでは、料理教室を中心にすでに1992年から「キッズ イン ザ キッチン〜子どもを台所へ〜」という食育活動を続けています。今後もさまざまな面で、親子料理の推進をサポートし、子どもたちの心身の健全な発育に貢献していきたいと考えています。

 

アンケート調査の概要

●調査対象: 1都3県の20代後半〜40代前半のうち、長子が乳幼児、小学生、中学生以上の子どもがいる既婚女性 各300名(合計900名)
●調査方法: インターネット調査
(ただし、インタビュー調査14名により、仮説設定後に定量調査を実施)
●調査時期: 2007年11月

アンケート調査の主な結果

<親子料理の実態と効果>
●約9割が母と子で料理をしたいと思っている。月1回以下とそれ以上が半々(5ページ)
母親が専業主婦かそうでないか、は統計的に有意な差はみられず、頻度を分ける要因とはいえない。平日の夕食準備と休日に実施されている。
●親子料理のきっかけのトップは「子どもが食に興味を持ったため。」(8ページ)
子どもの発達や興味にあわせてタイミングよく刺激を与えることが、スムーズな親子料理のスタートにつながる。親が料理する姿を見せているほど子どもが料理に関心をもつ。
●約7割の子どもが料理に興味あり。はじまりは5歳がピーク。(10ページ)
子どもが食関連の刺激に敏感になる時期は4〜7歳頃で、ピークは5歳。ちなみに10年前の調査※2でも、同様の結果が得られている。料理といった生活体験を通じて食への興味を育てていくことが、食育の効果を高めていくことにつながると考えられる。
●子どもがやりたがる調理は「切る」「混ぜる」「焼く」(11ページ)
子どもたちはいかにも調理している気分を味わえる作業を好む傾向にある。好きなことから始めれば、モチベーションもあがるに違いない。母親が「切る」作業が好きな理由は「リズム」と「達成感」であり、「焼く・炒める」作業が好きな理由は「においがいい」「いい音がする」と答えている。このように五感全体で感じる楽しさや達成感をあげている。子どもたちも同様と推察される。
●親子料理の効果は、「子どもの成長」と「コミュニケーション増加」(12ページ)
幼児期からの実践は「お手伝いが積極的になった」「子どもの観察力が磨かれたと感じる」「五感が発達したと感じる」など、感性面の効果を感じている傾向がある。 また、実施頻度が高いほど「嫌いなものも食べるようになった」、「調理作業の積極性が増加した」など、食に関する具体的効果を感じている傾向がある。
●親子料理をしない理由は、「かえって手間」(14ページ)
小学生の親子で一緒に料理をしない場合は、刃物や火が心配ということよりも、「時間や手間が余分にかかる」をあげる人が52.6%と、最も多い。
<子育て家庭の食事づくりに対する意識>
●平日は「手間と無駄を省く」と「栄養摂取」、休日は「家族交流」を重視(15ページ)
料理時間については、平日も休日も時間をかけたくなく、手間を省きたいのは下ごしらえや後片付け。子育て世代における親子料理はより休日に機会があると考えられる。
<これからの親子料理に期待すること>
●子どもの能力を伸ばすための生活体験と五感の育成を期待(18ページ)
「段取り力」「五感」「素材本来の味や食感を感じ取る力」など料理を通じて得られる能力や技術について「必要だが不足している」と感じている人が多い。
●親子料理においては目に見える炎を志向する人が7割超(18ページ)
「子どもには火加減が目で見えるガスのほうが安心」「炎を扱えるようになってほしい」という声がめだつ。炎を扱える生活体験の意義や、五感を使って火加減や危険性などを学ぶことの重要性から、目に見える炎の使用が求められている。
<考察 〜これからの親子料理推進の鍵を探る〜>
●これからの親子料理は「普段の料理」を通じて「家族交流」や「料理時間の短縮」につながるものが求められる(19ページ)
子どもがやりたがる調理行為(11ページ)の結果からみても、子どもは包丁で切ったりコンロで加熱したりといった、普段口にする食事が作られる過程そのものに興味がある。「下ごしらえ」は、親にとっては「気持ちがマイナスになる作業」であるが、発想を転換し、休日に子どもと一緒に作業をし、平日の食卓に子どもが関わったもので料理が完成されるとなると、子どもの食への関心や料理の楽しさが高まるのではないだろうか。また、鍋料理のように、食材が変化する様子を見ながら食卓で調味をするような経験を親子でおこなえば、親が望んでいる生活体験や五感育成にもつながることであろう。
●子育て家庭の食事づくりにあわせた地域や企業のサポートが求められる(21ページ)
親子料理を無理なく推進するには、子育て家庭の食事づくりの実情に合わせた「マインド」「スキル(知識と技術)」「環境」面のサポートが求められていると考えられる。たとえば、実践者の効果や科学的に検証された結果による啓蒙(マインド)。親子で実践しやすいプログラムや機会の提供(スキル)。親子料理を実践しやすいキッチン空間の提案(環境)などがあげられる。
【参考調査】
※1「団塊ジュニアプレ調査」(2006年) 東京ガス 都市生活研究所
※2「キッズクッキングの実態調査」(1998年10月)東京ガス 都市生活研究所

東京ガス(株)都市生活研究所(http://www.toshiken.com/)

1986年社内シンクタンクとして設立されて以来、都市で生活する人々が求める今後の暮らしについて調査研究をかさね、情報発信をしている。研究分野は入浴、料理、暖房、快適な住まい方などの家庭内行動から、仕事のストレス、シングルの増加、定年後の生活などライフスタイルの研究など、さまざまな角度から研究、情報発信している。

http://www.toshiken.com/

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