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家庭用燃料電池コージェネレーションシステムの統一名称の使用について

東京ガス株式会社
平成20年6月25日
広報部

 

 東京ガス株式会社(社長:鳥原光憲、以下「東京ガス」)は、家庭用燃料電池コージェネレーションシステム※1(以下「家庭用燃料電池」)の名称を、従来の「LIFUEL(ライフエル)」から「ENE・FARM(エネファーム)」に変更します。

ENE・FARM

 家庭用燃料電池は、家庭からのCO2排出量を大幅に削減できることから、民生部門における温暖化対策の切り札として期待されています。平成21年度の普及段階への移行に向け、今後は、より多くのお客さまに家庭用燃料電池をご理解いただくことが重要であると考え、燃料電池実用化推進協議会※2(会長:西室泰三、以下「FCCJ」)において統一名称を検討してまいりました。

 東京ガスはこれまで、「快適な毎日が地球にも優しい」というコンセプトを表現した独自の名称「LIFUEL(ライフエル)」を使用してまいりましたが、このたびFCCJで決定した統一名称「ENE・FARM(エネファーム)」および統一名称のコンセプト「人に地球にたくさんの実りをもたらす新エネルギーは自分で作る」に賛同し、今後は「ENE・FARM (エネファーム)」を東京ガスの家庭用燃料電池の名称として使用してまいります。

※1: 「家庭用燃料電池コージェネレーションシステム」は、従来のシステムと比較しCO2排出量を約45%削減、一次エネルギー消費量を約31%削減することが可能な環境性・省エネルギー性に優れた機器です。(東京ガス試算)
※2: 「燃料電池実用化推進協議会」は、燃料電池の実用化と普及に向けた民間レベルの検討・協議の場として、平成13年3月19日に設立されました。定置用燃料電池、燃料電池自動車・水素インフラの実証試験などに関する政策提案や、燃料電池の技術開発課題抽出とロードマップの作成・提案、燃料電池導入シナリオの検討、標準化・規制見直しに関する関係省庁への提案などを行っています。(会員総数105社・15団体、平成20年4月1日現在)

 東京ガスは、平成17年4月、世界に先駆けて家庭用燃料電池の第1号機を首相公邸に導入しました。また、国の支援のもと「定置用燃料電池大規模実証事業」※3に参加し、お客さま宅に設置した家庭用燃料電池の運転データや機器の使用感などのご意見を頂き、より優れた機器の開発を進めてまいりました。
 これまでの家庭用燃料電池は、発電効率37%(LHV:低位発熱量基準)、3年以上の耐久性(1万時間の運転と起動停止1千回)を実現したものでしたが、今年度からは10年以上の 耐久性(4万時間の運転と起動停止4千回)を実現した家庭用燃料電池※4をお客さま宅に設置してまいります。本機器は、7月に開催される北海道洞爺湖サミットにあわせて建設される「ゼロエミッションハウス」に設置・稼動し、発電した電気を「ゼロエミッションハウス」の照明などの電力の一部を賄うとともに、排熱はお湯として回収し足湯に利用します。日本発の温暖化防止先端技術として世界に広く紹介されます。

※3: 「定置用燃料電池大規模実証事業」は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の助成を受け、財団法人新エネルギー財団が日本における定置用燃料電池システムの初期市場創出段階での民間技術レベルの把握、および、今後取り組む必要のある技術開発課題の抽出を目的として、定置用燃料電池システムを大規模かつ広域的に設置し、データ収集を行う実証研究事業です。
※4: 37%(LHV:低位発熱量基準)の発電効率と10年の耐久性(運転時間4万時間と起動停止4千回)を実現した家庭用燃料電池は、東京ガスと松下電器産業株式会社(社長:大坪文雄)が共同開発したものです。

 なお、「定置用燃料電池大規模実証事業」に基づく家庭用燃料電池の設置に関する今年度の募集につきましては、ご応募多数につき終了しております。東京ガスは次年度から家庭用燃料電池の一般販売を予定しており、一般販売に関する諸条件につきましては年内に公表します。

 東京ガスは、今後も環境経営トップランナーとして、家庭用燃料電池の普及を通じてお客さまの快適な暮らしづくりと地球環境問題の改善に貢献してまいります。

<「ENE・FARM(エネファーム)」の意味とロゴマーク>

ENE・FARM

 「ENE・FARM(エネファーム)」とは
水素と酸素から電気と熱をつくることと、水と大地で農作物をつくることはとても似ています。自分のエネルギーを自分でつくる。このイメージを表現したのが「エネルギー」と「ファーム=農場」の造語である新名称の「エネファーム」です。(「ENE・FARM」および「エネファーム」は商標出願中です。)

ENE・FARM(エネファーム)」のロゴマーク
人に地球にたくさんの実りをもたらす新エネルギーを「木」で表現しました。その木の実は、家庭用燃料電池がもたらす「電気」「お湯」「快適」「環境」「先進」「未来」などのさまざまな価値を表現しています。

以上
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