東京ガス(株)都市生活研究所(※1)では、このたび「寝室空間の実態調査」(※2)を行ったところ、年齢が上がるにつれて、夫婦が別室で就寝する割合が増えている事がわかりました。
そこで、夫婦別室就寝に着目し、寝室の使われ方やその価値と意味を探るため、50歳以上の別室就寝実践者を中心に調査を行った結果、男性は書斎などの個室として、女性は安眠の場として、寝室の価値をより追求する傾向がわかりました。滞在時間は伸びていく傾向にあり、夫婦それぞれが持つ「寝るだけではない寝室空間」は今後のひとつの方向であるといえるでしょう。
|
|
アンケート調査の概要 |
|
|
●「夫婦別室就寝について」 |
調査期間 |
: |
2007年 11月14日(水)〜11月15日(木) |
調査対象 |
: |
1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)在住の既婚男女618名
(内、50歳以上で夫婦が別の部屋で就寝している男女206名)
|
調査方法 |
: |
インターネット調査 |
|
|
|
アンケート調査の主な結果 |
|
|
●別室就寝のきっかけと理由 |
別室就寝の理由は、男女共に「就寝・起床時間の違い」「就寝前の読書やテレビ」が高く、女性に特に高い項目として「いびきや物音が気になる」「空調や明るさの好みの違い」があった。 |
|
●別室就寝の評価 |
別室就寝の評価は、前述の「いびき・物音・空調・明るさ」については男女の差が大きく、女性側の不満が解消されている事がわかった。
また、別室就寝によって「生活の中のストレスが減る」「夫婦関係を良好に保つために役立つ」と感じている割合も女性の方が多くなっている。 |
|
●別室就寝者の寝室の実態と理想 |
理想の寝室について聞いたところ、夫と妻の寝室の位置関係は「気配や物音を感じられる距離」が最も望まれている。また、男性の52%が布団希望であるのに対し、女性は約80%がベッドを希望している。 |
|
●別室就寝者の寝室の使い方 |
「寝る」以外の利用時間は、休日では4時間以上が最も多く、男性の約40%、女性の約25%である。そこでの使い方は、男性は(1)パソコン(2)テレビ(3)読書が多いが、その他に仕事、勉強も多く、書斎的に使われていることがわかる。女性は(1)読書(2)パソコン(3)電話となっているが、携帯メール、手芸、肌の手入れ・化粧、家事など多彩な活動を行っている。 |
|
●別室就寝の意味と今後の希望 |
今後誰と就寝したいかを聞いたところ、男性の約92%、女性の99%が「一人がよい」と答え、圧倒的多数となっている。 |
|
(※1)東京ガス(株)都市生活研究所(http://www.toshiken.com/)は、1986年社内シンクタンクとして設立されて以来、都市で生活する人々が求める今後の暮らしについて調査研究をかさね、情報発信をしてまいりました。研究分野は入浴、料理、暖房、快適な住まい方などの家庭内行動から、仕事のストレス、シングルの増加、定年後の生活などライフスタイルの研究など、さまざまな角度から研究、情報発信しています。
(※2)「寝室空間の実態調査」 |
・調査対象 |
: |
1都3県 男女 |
・調査方法 |
: |
インターネットリサーチ
|
・調査期間 |
: |
2007年8月21日(月)〜8月23日(水) |
|
|