東京ガス(株)「食」情報センターでは、供給エリア内の学校関係者向けに食育セミナーを開催します。
東京ガスでは「子どもたちの食の自立・五感の育成支援」を中核として食育を推進しています。1992年からは東京ガス料理教室を中心に4歳から12歳の子どもたちを対象としたキッズ イン ザ キッチン※1を展開し、年間1万人以上の子どもたちが参加しています。
一方、年々食に関する関心の高まりと食育基本法施行(2005年7月)の影響もあり、行政や学校などから食育のノウハウの提供などサポート依頼が増加しています。そこで2002年から教員の方々とご一緒に、学校や自治体でお使いいただける食育授業支援プログラムの開発※2を行っています。
今回の「食育」セミナー※3では、第一部で「分とく山」総料理長野ア洋光氏の基調講演、第二部では東京ガスと大学教授、小学校教諭とで共同開発した「子どもの五感育成を目指した」カリキュラムとテキスト教材について報告いたします。
今回は、新たに五感教育にスポットをあてたテキスト教材「ミスターGシェフと五感レッスンしようよ!」※4を開発しました。実際にカリキュラム開発に携わった3名の先生からそれぞれ五感教育の重要性とテキスト開発の経緯、内容、実践活動についてご報告いただきます。
東京ガスからは千代田区の栄養士の方々と作成した給食の時間用食育ツール「紙芝居形式食クイズ」※5や、渋谷区の食育の取り組み「親子で楽しく朝ごはん」※6についてもご報告します。
参加された先生方に、今後の学校や自治体での食育活動にご活用いただけるような内容です。
ぜひ、ご取材いただきますようお願い申し上げます。
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「食育セミナー」の概要 |
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●開催日 |
平成20年3月1日(土)9:30〜12:00 |
●開催場所 |
東京ガス本社ビル2F 大会議室 (東京都港区海岸1-5-20) |
●主催 |
東京ガス株式会社「食」情報センター |
●対象 |
学校関係者 200名 ※東京ガス供給エリア内の小・中・高等学校等学校の学校長ならびに食育担当者あてにご案内状を送付。また、前回参加者のうち希望者にもご案内を送付。 |
●内容 |
第一部 講演「食育のすすめ」野ア 洋光 氏(分とく山 総料理長) |
第二部 子どもの「五感の育成」をめざした食育カリキュラムのご提案とご報告 |
◆「五感教育の重要性とテキスト開発の経緯について」 |
久保田 紀久枝 氏(お茶の水女子大学大学院 教授) |
◆「食材や調理を通しておこなう五感教育の内容紹介」 |
流田 直 氏(十文字学園女子大学 教授) |
◆「小学校における五感教育の実践事例紹介」 |
佐藤 雅子 氏(栄町立安食小学校 教諭/平成19年度千葉県長期研修生) |
◆「千代田区、渋谷区への食育支援についての報告ならびにツールのご紹介」 |
小西 雅子 (東京ガス 「食」情報センター 主幹) |
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※1 キッズ イン ザ キッチン
昔から台所の火をお預かりする企業として、東京ガスが料理教室の運営等を通じて心身ともに健全な食生活のお手伝いをしたいと1992年から始めた「食育」活動です。年間10,000名以上の子どもが参加しています。
月別子ども料理教室(2006年開始/小学3年生から6年生対象)とジュニアコース親子料理教室(1998年開始/4歳から小学2年生とその保護者対象)のほかにも、夏休み子ども料理教室(2日間コース/1992年開始/小学3年生から6年生対象)や、味覚体験コース(2004年開始/小学生対象)を開催しています。
http://home.tokyo-gas.co.jp/shoku/shokuiku/index.html
※2 学校や自治体での食育授業支援プログラムの開発 |
2003年3月 |
小学校調理実習向け副読本「ミスターGシェフとお料理しようよ」作成
東京ガス主催の食育セミナー参加教諭に配布 (お茶の水女子大学と附属小・中・高等学校との共同研究の結果をもとに作成) |
2006年3月 |
WEB「わくわくクッキング 基礎編 料理の基本」掲載 |
2007年3月 |
WEB「わくわくクッキング 応用編 お弁当をつくろう」掲載 (町田市立本町田小学校、大矢るり子教諭の実践をもとに東京ガス株式会社が内容を作成 お茶の水女子大学附属小学校 流田直副校長監修) |
2007年4月 |
WEB「わくわくクッキング 応用編 食について考えよう」掲載 (杉並区の小学校の先生方、児童のみなさんの協力を得て東京ガス株式会社が内容を作成)
http://home.tokyo-gas.co.jp/shoku/shokuiku/wakuwaku/index.html |
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※3 食育セミナー
2001年8月「キッズ イン ザ キッチン10周年記念セミナー」を主に小・中・高等学校の家庭科教諭と栄養士を対象として開催。以降、年に一度、食育支援プログラムのご紹介を兼ねた内容で開催し、参加いただいた方を中心に副読本やWEBのカリキュラムをご利用いただいています。
※4 「ミスターGシェフと五感レッスンしようよ!」
東京ガス「食」情報センターと久保田紀久枝氏(お茶の水女子大学大学院 教授)らが共同で作成した五感教育テキストです。フランスでは、ジャック・ピュイゼ教授による味覚教育カリキュラムが一般化しています。このカリキュラムや東京ガス「キッズ イン ザ キッチン味覚体験コース」での実績等を参考にして、日本でも普及しやすい形式にしたものです。
5回のレッスンで子どもたちが「五感」を磨き、実際の調理をとおして「おいしさ」と食への関心をひきだし、「自立」へのきっかけつくりとなる内容です。(A4版20ページ/2008年3月発行)
食育セミナー参加者のうち授業で使用希望の方には、後日テキスト教材を児童・生徒数分提供予定です。
※5 給食の時間用食育ツール「紙芝居形式食クイズ」
東京ガス「食」情報センターと千代田区の栄養士の方々と、毎日簡単に実践できるプログラムを開発し、2007年10月〜12月に千代田区立の全小学校で実施し、教材の内容と効果検証をおこないました。2008年4月以降、WEB上に掲載し、ダウンロードできるようにします。
※6 「親子で楽しく朝ごはん」
渋谷区教育委員会の「子どもの生活習慣確立プロジェクト」(2007年度重点施策)に東京ガス「食」情報センターが協力しました。「親子で楽しく朝ごはん」は、調理実習とアフターフォローの二部構成で渋谷区内3校にて実施しました。
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