東京ガス株式会社は、環境問題への対応を重要な経営課題と位置づけ、積極的な事業活動を展開しており、土壌汚染問題についても土壌および地下水の汚染防止に関する時代の要請に応えて、自主的に対応を行ってまいりました。
具体的には、平成11年度から、工場跡地等で土壌汚染の可能性のある全ての社有地を対象に、地歴調査、現地調査等を順次実施し、平成13年1月25日以降、汚染が判明した全ての用地(計26用地)について速やかに行政当局に報告するとともに、順次公表を行い、必要な対策を講じてまいりました。
宇都宮用地につきましては、平成13年4月23日に土壌調査結果と対策について公表し、当時判明した汚染土壌の掘削除去等の対策を実施いたしました。
このたび、同用地内におけるPR用施設の新設計画に伴い、建設予定エリアを対象に自主的な土壌調査を改めて実施し新たな汚染が判明したことから、調査結果と対策計画がまとまったため、本日、宇都宮市に報告いたしました。
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1.調査結果および周辺への影響について |
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今回の調査により、宇都宮用地において、環境基準を上回る汚染(シアン、水銀)が検出されました。(調査結果はこちらをご参照下さい)[ PDF 217KB ]
なお、このたびの調査で新たな汚染が検出されておりますが、宇都宮用地の地表面はアスファルト舗装や健全土等で被覆されているため、地表面からの飛散による影響はないものと考えております。また、地下水に基準を超過した汚染物質は検出されておらず、周辺の生活環境への影響はないものと考えております。
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2.汚染発生の推定原因 |
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宇都宮用地は、昭和20年に当地の他ガス事業者(宇都宮瓦斯(株))を合併したもので、合併以前の明治45年から合併後の昭和38年まで石炭ガスを主原料として都市ガスを製造しておりました。その製造の工程でベンゼン・シアン化合物等の物質が生成されていましたが、合併前の履歴も明らかでなく、また操業時期も古いため正確に原因を特定することは困難ですが、装置の損傷等による漏洩があり、土壌に浸透したものと推定されます。
なお現在は、ガスホルダー用地等として使用しており、また弊社ではクリーンな天然ガスを原料にガスを製造しておりますので、これらの汚染物質が発生することはありません。
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3.対策の実施について |
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宇都宮用地については、今後速やかに対策を実施してまいります。具体的には、汚染土壌の掘削除去等の対策を実施してまいります。(対策の工事内容は、こちらをご参照下さい)[ PDF 91KB ]
なお、対策工事につきましては、用地近隣の皆さまに工事期間中の環境対策も含めて、早急にその内容のご説明をいたします。
近隣の皆さまならびに関係各位にはご迷惑をおかけいたしますことを深くお詫び申し上げます。何卒、ご理解の上、ご協力賜りますようお願い申し上げます。
以上
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