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「親子での入浴に関する実態調査」
親子のコミュニケーションはお風呂で 〜「浴育」のすすめ〜

東京ガス株式会社
平成19年11月7日
広報部

 

 東京ガス(株)都市生活研究所では、このたび「親子での入浴に関する実態調査」を行い、親子での入浴の「頻度」「スタイル」「理由」「何をしているか?」を明らかにしました。その結果、父親、母親ともに8割以上が子ども(小学生以下)と一緒に入浴し、特に父親は子どもとのコミュニケーションをとるために一緒に入浴していることがわかりました。さらに、浴室では親子の距離が近く、テレビなどの会話の妨げになるものがないという特徴から親密なコミュニケーションが可能であることもわかりました。そこで、東京ガスでは「入浴で親子のコミュニケーションを深め、そして子どもの能力育成のきっかけにしよう」という「浴育(よくいく)」を提案いたします。

近年、「パパ&キッズ食育教室」※1の開催や「子育てパパ力検定」※2が予定される、など、父親も子育てを楽しもうという流れもあります。また、1990年から3年ごとに実施している「生活定点観測」調査※3でも、「子どもと一緒に入浴することがある」と答える人の割合が増加しており(1990年34.6%→2005年47.4%)、親子のコミュニケーションの場として「夕食」の次に「一緒にお風呂に入りながら」が多数であることが明らかになっています。※4 親子のコミュニケーションを深めるために、また、父親の育児のきっかけとしても「浴育」をおすすめします。

 

アンケート調査の概要

● 「親子での入浴に関する実態調査」

調査期間 : 2007年3月13日、14日
調査対象 : 1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)在住25〜54歳の男女312人
調査方法 : WEBアンケート調査
サンプリング条件 : 小学生以下の子ども(末子)の年代で均等割付

アンケート調査の主な結果

● 父親の約半数は平日にも子どもと入浴している

父親、母親ともに子どもと一緒に入浴している人は8割以上。「主に休日」に子どもと入浴する父親が多いが、4〜5割は父親母親とも「平日と休日どちらも」と回答している。

● 子どもの入浴スタイルは親よりも浴槽浴が中心

1年間の子どもの入浴スタイルは浴槽浴中心が7割で、親の約6割よりも高い。

● 父親はコミュニケーションのために子どもと入浴している

父親が子どもと一緒に入浴する理由のトップは「コミュニケーションのため」(76.1%)。母親が子どもと一緒に入浴する理由でも「コミュニケーションのため」(63.9%)がトップであるが、父親との差が10%以上となっている。

● 父親にとって「子どもとの入浴は自分にとって気分転換になる」

父親、母親ともに、子どもとの入浴が「好き」と「楽しい」にあてはまる人は8割を超え、どちらも父親のほうが母親よりも割合が高い。特に「子どもとの入浴は自分にとって気分転換になる」では、母親が52.6%に対し、父親のほうが78.4%と高い。

● 母親は一人でゆっくりと入浴したい 85.7%

子どもとの入浴が「好き」、「楽しい」と認識されている一方で、自分に分担された家事・育児の一つであるとも感じている。特に母親はが「一人でゆっくり入浴したい」と答えている割合が85.7%と父親(62.6%)にくらべて高い。

● 子どもとの入浴中に一緒にすること 第1位「会話をすること」84.6%、第2位「おもちゃで遊ぶ」43.1%、第3位「頭をつかう遊び」18.7%。

自由回答では、それぞれの場合について「お風呂だからこそ、子どもの本音が聞ける」、「おもちゃがなくてもお湯が楽しい遊び道具になる」「ひらがな、九九の練習が遊び感覚でできる」などの意見がある。テレビなど会話の妨げになるものがないという空間的な特徴に加え、裸で触れ合えて親密さが増すなど、お風呂ならではの楽しみ方をしている人が多い。 さらに、「入浴時のほうが子どもは楽しんで勉強する」(68.8%)、「入浴時の方が子どもは嫌がらず勉強する」(54.7%)という結果もあり、「学び」の場として活用することも有効だということがわかる。

※1 「パパ&キッズ食育教室」

NPO法人ファン・エデュケーション・ネットワークス主催、東京ガス協賛。(2006年9月、12月、2007年2月の3回開催)。子育て中のシェフ3名(鵜野秀樹氏、高木康政氏、野崎洋光氏)が、自らの思い出のレシピについて語り、親子での料理の楽しさを伝える料理教室を開催。父と子で料理を楽しみながらコミュニケーションをはかるきっかけとし、また、食の楽しさや大切さにも気づいてもらうことを目的とする。

※2 「子育てパパ力検定」 (ホームページ http://www.kentei-uketsuke.com/papaken_info.html より)

NPO法人ファザーリング・ジャパン主催で、2008年3月に東京都と関西で実施予定。
ねらいは、社会が大きく変化し、これまでの育児や父親のあり方が大きく問い直される時期にきている中、男性が自ら、主体的に育児に関わりたいという思いを形にし、そのきっかけとしてもらう。

※3 「生活定点観測」調査

「都市生活者の意識・行動観測」調査の通称。
首都圏に暮らす人々の生活・意識・行動の現状およびその変化を経年的に把握するために都市生活研究所が1990年を始点に3年ごとに実施し、2005年で6回目となる。

※4 「父と子の日ごろのコミュニケーションのかたち」2005年「生活定点観測」調査より。

1位 夕食を食べる(63.5%)、2位 夕食後の団欒(58.5%)、3位 一緒にお風呂(42.0%)

 

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