サン・マイクロシステムズ株式会社 東京ガス株式会社
平成19年11月1日
サン・マイクロシステムズ株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:末次朝彦、 以下「サン」)は、このたび、サンのシンクライアント【※1】端末「Sun Ray(TM) Virtual Display Client(以下「Sun Ray」)」【※2】が、東京ガス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長: 鳥原光憲、以下「東京ガス」)が運営する料理教室の講師用管理端末として採用され、本日、本稼働を開始したことを発表します。
現在、東京ガスは、首都圏で23カ所の料理教室を運営しており、お客さまのご都合に合わせて参加できる1回完結コースが豊富に用意されています。最新式のガス機器など充実した設備を活用し、OLや主婦はもちろん、子供や男性など年間10万人を超える方々が受講されています。今回導入されたSun Rayは、料理教室の講師が開催スケジュールやイベント、料理画像を掲載したり、受講者の個人情報を取り扱うための管理端末として利用するものです。
今回、東京ガスが料理教室の端末にSun Rayを採用した理由は、料理教室に参加されたお客さまの個人情報を管理する上で、より強固なセキュリティ対策を実現するにはシンクライアント化が不可欠であり、豊富な導入事例があるSun Rayが最適と判断したことによります。特にSun Rayが高く評価されたのは、サーバをデータセンターの1カ所で一元管理し、記憶装置などを一切持たないSun Ray端末だけを各料理教室など、どこでも好きな場所に設置できる点です。
近年、個人情報保護法の施行や情報漏えい事件の多発に伴う個人情報保護の機運が高まる中、情報システムのセキュリティ・レベルの向上が急務の課題となっています。実際、身近なところでもノートパソコンの盗難や置き忘れ、USBメモリやCD/DVDに保存したデータの紛失などによる情報漏えいが多発しています。こうした背景の中、東京ガスではお客さま情報の管理についてセキュリティのさらなる強化を図っています。今回採用したSun Rayシンクライアントでも、端末自体が記憶装置を一切持たないという構造に加えて、端末からUSBメモリなどの外部記憶装置にデータのダウンロードが一切できないようにOSを設定するなど、お客さま情報の保護に万全の対策を図っています。
なお、今回のシステム構築はTIS株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡本晋)が担当し、画面転送型のSun Rayによるシンクライアント・システムを短期間で設計・構築しました。また、今後のシステム運用管理は、株式会社ティージー情報ネットワーク(本社:東京都 品川区、代表取締役社長:福島彰)が担当し、保守に関してはサンが直接担当します。
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導入システムの概要 |
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- シンクライアント端末 : Sun Ray 2 × 60台
- Sun Rayサーバ : Sun Fire(TM) X2200 M2 × 6台
- オペレーティングシステム(OS) : Solaris(TM) 10
- Sun Ray Software
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シンクライアント
エンドユーザーが使用する端末側に必要最小限の機能しか持たせず、ソフトウエアやデータの管理をサーバ側に集中させたシステムの総称。 |
※2: |
Sun Ray Virtual Display Client
Sun Rayシンクライアントは、ネットワークを前提とした記憶装置を一切持たない端末です。データ、アプリケーション、ユーザ設定などの全ての情報をサーバで集中管理し、利用者の認証はIDパスワードの他、ICカードでも可能です。また、端末側にOSやCPUを一切持たないためウイルスの感染リスクも極めて低い、高性能なシンクライアント端末です。情報漏えいを防ぐシンプルで極めて有効な手段の一つとして、情報セキュリティを重視する一般企業をはじめ自治体や教育機関にも導入が進んでいます。Sun Rayの詳細については、下記URLを併せてご参照ください。
http://jp.sun.com/products/desktop/sunray/ |
Sun、Sun Microsystems、サンのロゴマーク、Sun Ray、Sun Fire、Solarisは、米国Sun Microsystems, Inc.の米国およびその他の国における商標または登録商標です。 |
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