東京ガス(株)都市生活研究所では、このたびアンケート調査で「体臭に対する意識」を明らかにし、生理実験により「朝1分間シャワーを浴びるだけで、体臭予防につながる」ことを検証しました。
中学生から大学生までの学生男女303人へのアンケート調査(2007年3月)によると「身だしなみで気をつけていること」では、「髪の毛の手入れ」71%、「口臭」63%に次いで「体臭」が61%と若い世代での「体臭」への関心の高さが明らかになりました。
さらに、クールビズの影響などもあり、ビジネスマンのエチケット意識や男性の美容に対する関心、そして「加齢臭」への関心も高まっています。これに伴い最近は、体臭除去効果のあるガムや新成分のデオドラント剤などが次々と登場し、予想以上の反響を呼ぶなど、エチケットの方法も多様化が進んでいます。
一方、毎日の身近な生活習慣でありエチケットの基本である入浴ですが、夜入浴する人が8割を占めています。入浴は清潔のためだけではなく、心身のリラックスのためにも非常に有効であることがわかっています。
それに加えて、今回の実験により「朝1分シャワーを浴びれば、体臭予防につながる」ことが明らかとなりました。
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アンケート調査・生理実験の概要 |
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アンケート調査 |
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調査機関 |
2005年2月25日(金)〜28日(月) |
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調査対象 |
1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)在住10〜69歳の男女736人 |
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調査方法 |
マクロミルを利用したWEBアンケート調査 |
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サンプリング条件 |
年代、性別で均等割付 |
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生理実験 |
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調査機関 |
2006年7月3日(月)〜8月4日(金) |
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被験者 |
ボランティアの20代健常成人男性8人(平均年齢23.6歳) |
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実験場所 |
東京ガス都市生活研究所 浴室実験室 |
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浴室実験室内温湿度 |
平均気温24℃、平均湿度43% |
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測定内容 |
3つの入浴条件により、(1)皮脂量(2)肌水分量(3)温冷感等の主観評価、それぞれについて測定。 |
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「体臭に対する意識」 アンケート調査の主な結果 |
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自分の体臭は気にならないが他人の体臭は気になる |
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自分の体臭が気になる人の割合は60%、他人の体臭が気になる人は85%。
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女性のほうが他人の体臭が気になる |
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自分の体臭が気になるのは、女性、男性とも6割程度。他人に対しては、女性は90%、男性は78%。
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50代は「自分の体臭は気にならないが他人の体臭は気になる」傾向が顕著 |
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他の年代と比較して、50代は自分の体臭が気になる割合が平均以下の50%だが、他人の体臭が気になる割合が90%以上と最大。
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「朝シャワーの体臭予防効果の検証」 生理実験の主な結果 |
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体臭の主原因のひとつである「皮脂」多いのは胸と背中 |
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体臭は一般的に「皮脂」「汗」「古くなった角質(垢)」が皮膚常在菌によって分解されることで発生します。
体臭の中でも「加齢臭」は、皮脂が原因といわれています。加齢に伴って皮脂中に含まれてくる「9-ヘキサデセン酸」という脂肪酸が皮膚常在菌あるいは空気により酸化分解することで発生します。
そこで体の皮脂量の分布を調べたところ、顔以外では、胸と背中の皮脂が多いことがわかりました。
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朝1分シャワーを浴びれば、夕方まで体臭を抑えられる |
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朝シャワーを浴びることによる、胸と背中部分の皮脂除去効果を測定した結果、朝たった1分シャワーを浴びただけで皮脂量が大きく低下することがわかりました。さらに、その効果は夕刻まで持続することが明らかになりました。
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バスルームを上手に活用して、メリハリのある快適な毎日を! |
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朝シャワーを浴びると目覚め効果が上がり仕事のやる気も向上することは既にわかっていますが、さらに体臭予防効果も得られることが分かりました。夜は、ゆっくり浴槽につかる入浴法で一日の疲れをとりリラックスして快適な眠りにつくことがおすすめです。これに加えて、朝1分のシャワーを取り入れてみてはいかがでしょうか?
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