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「エコ・ステーション」の建設工事入札に関する社内調査の結果について

東京ガス株式会社
平成18年6月26日

 

 東京ガス株式会社は、このたび、エコ・ステーション建設工事に関する報道を受けて、弊社の関係会社が過去に応札した国の補助事業であるエコ・ステーション建設工事の入札について自主的に調査を実施した結果、下記のとおり、一部の工事入札において弊社の関係会社である「東京ガスエネルギー株式会社」、「東京ガスケミカル株式会社」、「東京ガス・エンジニアリング株式会社」、「株式会社キャプティ」の4社について独占禁止法違反とみなされるおそれのある行為が確認されましたので、本日(6月26日)公正取引委員会に報告いたしました。
 弊社といたしましては、このたびの事態を極めて重大なことと受け止めており、今後進められる公正取引委員会の調査に真摯に協力してまいります。また、同様の事態が二度と発生しないよう最善の努力を傾注してまいります。
 お客さまをはじめ関係者の皆さまには大変なご迷惑、ご心配をおかけすることになりましたことを深くお詫び申し上げます。

1.調査結果

(1) 関係会社が応札したエコ・ステーション建設工事件数・・・ 73件
(2) 各社の受注件数ならびに独占禁止法違反とみなされるおそれのある行為が確認された件数
  受注件数 行為が確認された件数
東京ガスエネルギー株式会社 20件 20件
東京ガスケミカル株式会社 17件 17件
東京ガス・エンジニアリング株式会社 15件 10件
株式会社キャプティ 2件 2件
合計 54件 49件
上記4社が応札し、失注したケースが19件あり、そのうち独占禁止法違反とみなされるおそれのある行為が
14件確認されました。

2.調査に至った経緯

 本年6月21日のエコ・ステーション建設工事に関する報道を受けて、弊社の関係会社4社も同様の工事を請け負った事実があることから、これまでに応札した工事入札において独占禁止法違反とみなされるおそれのある行為が行われていないか自主的に調査を実施したものです。

3.調査内容

 原則5社以上の競争入札が義務付けられた平成14年度以降、現在までに弊社の関係会社4社が応札した73件のエコ・ステーション建設工事について、独占禁止法違反とみなされるおそれのある行為の有無を各社にヒアリング調査したものです。

4.確認された独占禁止法違反とみなされるおそれのある行為

調査の結果、以下の内容の独占禁止法違反とみなされるおそれのある行為が確認されました。
(1) 自社と競争関係にある他事業者に対して個別物件への入札参加の有無を確認する行為。
(2) 自社と競争関係にある他事業者に対して、入札価格をサウンディングする行為
(自社価格の提示、他社価格の確認)。
(3) 自社と競争関係にある他事業者の担当者との間で開催された私的な懇親会において、
他事業者の手掛けている個別営業物件を確認する行為。
(4) 必要な入札者数を確保するため、発注者に対して自社と競争関係にある他事業者を紹介する行為。

別紙

東京ガスエネルギー株式会社

東京都中央区日本橋小網町6-1
代表取締役社長 横内 稔
資本金 1,000百万円
出資構成 東京ガス(株)(88.5%)、ティージー・エンタープライズ(株)(11.5%)

東京ガスケミカル株式会社

東京都港区芝公園2-4-1
代表取締役社長 植村 家顯
資本金 1,000百万円
出資構成 東京ガス(株)(82.3%)、ティージー・エンタープライズ(株)(17.7%)

東京ガス・エンジニアリング株式会社

東京都大田区蒲田5-37-1
代表取締役社長 藤岡 治郎
資本金 100百万円
出資構成 東京ガス(株)(100%)

株式会社キャプティ

東京都品川区東五反田5-22-27
代表取締役社長 土生 哲
資本金 1,000百万円
出資構成 東京ガス(株)(87.6%)、ティージー・エンタープライズ(株)(12.4%)

以上

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