「東京ガスCSR報告書2005」を発行しました
〜「環境報告書」から初の「CSR報告書」へ〜
東京ガス株式会社
広 報 部
平成17年7月11日
東京ガス株式会社(社長・市野紀生)は、このたび、当社初のCSR報告書である「東京ガスCSR報告書2005」を発行しました。この報告書は、1994年度から毎年発行していた環境報告書をベースに、掲載範囲を当社のCSR活動全般に拡張し、CSR報告書として編集したものです(環境報告書を含めると通算12冊目)。
当社は、「経営理念」とその実現のベースとなる「企業行動理念」に基づき、事業活動を通じて社会に貢献していくことを経営の根幹に位置づけ、「社会的責任」に関する取り組みを行ってまいりました。今回の報告書では、こうした取り組みをわかりやすく発信するため、ガス・バリューチェーン(天然ガス開発などの上流分野から、販売・サービスといった下流分野に至る事業の全容)に沿って報告しております。報告書の開示期間は、2004年度(2004年4月〜2005年3月)としております。
なお、冊子に加えてインターネットでも公開し、特に環境パフォーマンスデータに関しては、インターネット版で詳細に開示しております。
■主なポイント
今回の報告書は従来の環境報告書をベースに大幅な変更を加え、当社のCSR活動の全容をご理解いただけるよう、これまで以上にわかりやすい編集を心がけました。そのポイントは以下の通りです。
(1)当社の事業活動における「社会的責任」を明確化するため、天然ガスを採掘・液化・輸入する上流分野から、お客さま先に至る「ガス・バリューチェーン」に沿った「当社の果たすべき責任(INPUT)」と「責任を果たすための取り組み(OUTPUT)」として整理し、掲載しました。(11ページ〜14ページ)
(2)「東京ガスのエンゲージメント〜私たちの約束」と題し、ガス・バリューチェーンの事業分野毎に、各分野の責任者である本部長のコミットメント、取り組み内容解説、および現場第一線で活躍する担当者のコメントを掲載しました。(15ページ〜26ページ)
(3)当社の大きな社会的責任の一つである「地震対策と対応」について、新潟中越地震復旧支援活動とともに特集しました。(27ページ〜30ページ)
(4)主要なステークホルダー別に、CSRパフォーマンスを掲載しました。(31ページ〜54ページ)
(5)企業の社会的責任を果たすための情報開示推進の一環として、GRI(GlobalReporting Initiative)の「サステナビリティ・リポーティング・ガイドライン2002」を参照し、掲載内容を更に充実させました。
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コーポレートガバナンス、リスクマネジメント等、当社の統治構造・マネジメントシステムに関する情報を充実させました。(5ページ〜8ページ)
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「購買活動の行動基準」「女性管理職の割合の推移」等、これまで開示していなかった社会的パフォーマンス指標について、可能な限り掲載しました。(43ページ〜54ページ
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「お客さま情報紛失」等のマイナス情報についても、積極的に開示しました。(44ページ)
■報告書の概要
(1)発 行 部 数
:日本語15,000部(7月11日発行)、英語1,000部(9月発行予定)
(2)インターネットでの公開 :日本語版(7月12日公開)、英語版(9月公開予定)
U R L
:https://tokyo-gas.disclosure.site/ja/
(3)大 き さ 等
:A4カラー58ページ
■2004年度の主なCSR活動実績
1.マネジメントの強化
(1)2004年4月に、「私たちの行動基準」を改定、周知をはかり、コンプライアンスを推進しました。(5ページ〜7ページ)
(2)監査部の中に「リスク管理推進セクション」を設けるとともに、当社各部門および連結子会社に「リスク管理推進者」を配置し、リスクマネジメントシステムを強化しました。(7ページ)
2.環境保全活動・社会的活動
(1)中長期的目標を掲げる当社環境保全ガイドラインのもと、年度目標を設定し、環境活動を実施、下記の項目について目標を達成しました。(35ページ)
・お客さま先のCO2排出抑制量(対90年度):515万トン−CO2(目標470万トン−CO2)
・事業活動に伴うエネルギー使用原単位削減率
工場
:4.2%(目標 対前年度1%)
・紙ごみ発生量削減率(99年度比)
44%(目標25%)
・掘削残土の外部排出比率(想定排出量比)
22%(目標22%)
(2)環境マネジメント体制の充実を図りました。
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2005年3月に、ISO14001認証を全社・全部所で取得しました。(33ページ)
・
関係会社のEMS(環境マネジメントシステム)構築支援を積極的に行い、5社がISO14001認証を取得しました(2005年5月現在、12社が認証取得済み)。(41ページ)
(3)CO2排出抑制の有効な手段とされるガスコージェネレーションの普及が着実に進み、119万6千kW(対前年度11.5%増、2005年3月末現在)となりました。(22ページ)
(4)家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「LIFUEL」を世界に先駆けて市場導入しました。(24ページ)
(5)2004年度も様々な場で、環境パートナーシップを推進しました。(39〜40ページ)
・
エコ・クッキングの累計参加者数が60,000人を突破しました。
・ 多数の外部団体や他企業と協働しました。
・
エコライフや省エネルギー情報を積極的に提供しました。
(6)東京ガスらしさを生かした社会貢献活動を推進しました。(51ページ〜53ページ)
・
学校教育支援の一環である出張授業数が3,194回・参加人数95,820人となりました。
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様々なスポーツ・文化活動支援を実施しました。
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地域における防災訓練、防犯活動への協力等、地域社会と連携した活動を多数行いました。
3.経済的活動
(1)当社は、今回も、(社)日本ガス協会が2001年3月に取りまとめた「都市ガス事業における環境会計導入の手引き」を活用し、2004年度の環境会計実績を集計しました。結果は以下の通りです。(34ページ)
・ 環境保全コスト(百万円):
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2004年度
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2003年度
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比率(2004年度)
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投資額
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2,969
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1,420
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全社設備投資額752億円の4.0%
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費用額
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6,346
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7,872
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全社総売上高10,140億円の0.6%
|
・
環境負荷改善効果:CO2、NOx、COD(化学的酸素要求量)、残土外部排出量、産業廃棄物、一般廃棄物等について、改善効果を物量(原単位もしくは総量)で表示しました。また、お客さま先での改善効果では、CO2抑制量や使用済みガス機器・金属くず回収量を表示しました。
・
実質的な経済効果:7,141百万円(2003年度:8,013百万円)
■今後の取り組み
ガス・バリューチェーンにおける「東京ガスのエンゲージメント」について、継続的にレビューを行い、今後のCSR活動推進のPDCAサイクルの一環として役立てていきます。
以
上
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