役員報酬制度の改革について
東京ガス株式会社
広 報 部
平成17年4月28日
東京ガス株式会社(社長:市野紀生)は、このたび「役員報酬に関わる基本方針」を策定し、これに基づき退職慰労金の廃止および業績連動型報酬体系の導入等を軸とする役員報酬制度の見直しを行うことといたしました。
当社ではこれまでも、取締役数の削減と執行役員制度の導入、社外取締役の招聘、役員任期1年制の導入などコーポレートガバナンスの強化に努めてまいりました。今般の改革もその一環として行うもので、会社業績に対する経営責任を明確化させるとともに、役員報酬の客観性・透明性の確保を図るものです。
【役員報酬に関わる基本方針】
(1)役員の役割と役員報酬
役員に求められる役割は、短期および中長期にわたる企業価値の向上をはかることであり、役員報酬はそのインセンティブとして有効に機能するものとする。
(2)役員報酬の水準
役員報酬の水準は、役員の役割と責任および業績に報いるに相応しいものとする。
(3)業績連動型報酬体系の導入
経営戦略の実行を強く動機づけるとともに、期間業績結果が明確に報酬に反映するよう、業績連動型報酬体系を導入する。
(4)株式購入ガイドラインの設定
経営に株主の視点を反映するとともに、長期的に株主価値の向上に努めるよう促す観点から、株式購入ガイドラインを設定する。
(5)客観性・透明性の確保
役員報酬の客観性・透明性を確保するため、社外取締役・社外監査役と当社取締役による、報酬制度等に関する諮問機関を設置する。
【具体的取組み】
(1)取締役報酬制度の見直し
1.退職慰労金の廃止
取締役退職慰労金制度を、本年6月開催予定の定時株主総会開催日をもって廃止し、月例報酬に一本化いたします。なお、同日までの退職慰労金については打切り支給することとし、対象取締役の退任時に支給することといたします。
2.業績連動型報酬体系の導入
執行役員を兼務する取締役の月例報酬について、前年度の会社業績および部門業績を反映させる「業績連動報酬」を導入いたします。
3.株式購入ガイドラインの設定
取締役(社外取締役を除く)は、新たに設定したガイドラインに基づいて、役員持株会を通じて当社株式を毎月取得することといたします。この株式は在任期間中保有することといたします。
(2)監査役退職慰労金の廃止
監査役退職慰労金制度を、本年6月開催予定の定時株主総会開催日をもって廃止し、月例報酬に一本化いたします。なお、同日までの退職慰労金については打切り支給することとし、対象監査役の退任時に支給することといたします。
(3)諮問委員会の設置
役員報酬制度等について審議する諮問機関として、諮問委員会を設置いたしました。委員会は取締役会の諮問に基づいて開催するもので、社外取締役および社外監査役の代表、代表取締役会長、代表取締役副会長、代表取締役社長で構成いたします。
【実施時期】
本年6月開催予定の定時株主総会終了をもって新しい役員報酬体系に移行いたします。なお、諮問委員会については本年2月に設置済みです。
以 上
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