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都市生活レポート
家庭における食事環境と中学生の幸福感

東京ガス株式会社
広  報  部
平成17年4月21日

東京ガス(株)都市生活研究所では、このたび首都圏在住の中学生を対象として、食生活と料理に関するアンケート調査を実施いたしました。
当研究所では、2001年に中学生と高校生を対象に、食生活と料理に関する意識と行動の実態について調査を行いました。その結果、料理をする子どもは、家族とよく会話する、性格が明るい、将来の夢を持つ、父が料理しているという特徴を持つことがわかりました。
今回の調査は、前回の調査結果を踏まえ、家族が料理をよく行っていて、家族のコミュニケーションを図る場として食事を大切にしているという家族環境は、子どもの精神面にプラスの影響を与えるのではないかという仮説を設定し、その検証を試みました。
中学生の目を通してみた家庭の食事環境のありようはどのようなものなのか、そのような食事環境は子どもの幸福感にどのような影響を及ぼすのかを明らかにすることを目的としました。

アンケート結果を検証した結果、以下のことがわかりました。
*中学生の9割は母が料理を作ろうとする姿勢を評価し、3割は父の努力も評する。
*家庭の食事を家族の誰かが作ることは、子どもの幸福感を高める。
*家族がコミュニケーションを図る場として食事をもつことは、子どもの幸福感を高める。

<調査概要>
調査時期:2004年12月
調査方法:郵送法によるアンケート調査
調査対象:首都圏在住の中学生
有効件数:720件(発送数 2,137件)
調査内容:中学生の料理、コンロと包丁、お手伝い、母の料理、父の料理、父の家事参加、
       家族の共食、食事中の会話、家族の共有行動、子どもの幸福感

<アンケート結果の要約>

第1章 中学生の料理
・中学生の75.8%が「料理は楽しい」と思っている。
・普段料理をするという中学生は74.3%、頻度は「月1-2回」(29.3%)程度。
・料理をする人の9割が、自分の料理に対する家族の評判はよいという。
・料理を作る理由の上位3位は「作ることが好き41.9%」「お腹がすくから40.6%」「気分転換38.1%」。
・よく作る料理はカレー、卵焼き、炒飯。
・約7割が今後、料理頻度を増やしたいと思っている。
・今後挑戦してみたい調理作業は、バーベキュー、オーブンで焼く、コンロの火を使って焼く、煮る、揚げる、炒める、鍋返しをするなどの様々な加熱作業である。
・83.5%の中学生が「コンロの火を思い通りに使いこなせたら楽しい」と思っている。

第2章 家族の料理
1.中学生から見た母の料理
・9割の家庭で、母が朝夕の食事を毎日作っている。(朝食88.0%、夕食92.8%)
・93.6%の中学生は、「母は料理が上手だと思う」、91.9%は、「母はできるだけ自分で作ろうと努力している」と評価する。
・市販惣菜などの中食をよく利用する母は22.5%。
・中学生の58.5%が、母は料理を楽しげに作っていると思う。
・母が楽しそうにする調理作業は、「盛り付け」「味付け」「オーブンで菓子や料理を焼く」「炒め物」「コンロの火で肉を焼く」「コンロの火で煮物」などである。
・母がよく作ってくれる料理は、カレー、ハンバーグ、味噌汁、煮物。
2.中学生から見た父の料理
・父の53.0%が朝食、55.6%が夕食を作るが、「週1回以上」作る人は朝食20.5%、夕食17.5%と少ない。
・中学生の54.2%が「父は料理上手」、30.0%が「父は自分で作ろうと努力している」と評価する。
・父が週1回以上料理をする場合、92.6%が料理の腕前を、82.7%が作る努力を評価する。
・中学生の47.4%が、父は楽しそうに料理をしていると思う。
・父が楽しそうにしている調理作業は、「味付け」「フライパンで炒め物」「コンロの火で肉を焼く」
「盛り付け」「献立」などである。
・父がよく作ってくれる料理は、ラーメン、炒飯、カレー。
・父がよく行っている家事は、「食料品の買い物42.0%」「ごみ捨て30.9%」「風呂掃除27.9%」「住まいの修繕27.6%」などである。

第3章 家族の食事風景
・中学生の9割が、朝食を「ほぼ毎日」食べている。
・週3回以上、家族揃って朝食をとる家庭は24.7%、ほとんどないという家庭は40.2%。
・週3回以上、家族揃って夕食をとる家庭は45.0%、ほとんどないという家庭は7.5%。
・夕食に父だけが揃わないことがよくある家庭は55.3%。
・孤食については、中学生の22.1%が朝食を「ほぼ毎日」一人で食べている。夕食の場合は「週1回以上」一人のときがあるという人は22.1%だった。
・64.9%が夕食時に「いつも」テレビを見ており、「時々」と合わせると86.1%だった。
・77.7%の家庭で、家族が揃って食事をする機会をできるだけ持とうとしており、中学生本人も、64.3%が今後家族の共食機会をもっと増やしたいと思っていた。
・中学生の81.1%は食事中家族とよく会話しており、会話が楽しいという人は、全体の87.0%だった。会話の内容は、学校のこと、テレビのこと、友だちのことなどである。

第4章 家族の食事環境と中学生の幸福感
家庭の食事の状況(食事環境)を表す内容として、食事の提供のされ方と家族の共食状況、食事中の家族の会話に注目し、「子供の幸福感」との関係をみました。
・「子供の幸福感」は、家族がコミュニケーションを図る場として食事を持とうとすることと、中学生本人の料理に対する取り組み、および母の料理に取り組もうとする姿勢によって強く影響を受けていた。
・父の料理に取り組もうとする姿勢については、下記の理由により、子供の幸福感に間接的に影響を与えていると考えられる。
 @大多数の家庭で食事作りを担うのは母で、子どもにとっての家庭料理は母の取り組みの影響を受けやすい。
 A中学生の3割は父が料理を作ろうとする努力を評価し、過去の調査からも料理をする中高生の父親には料理をする人が多い。
・中学生の幸福感は、家族の誰かが料理を作ることと、家族のコミュニケーションを図る場としての食事を持つことによって高められる。

このレポートの内容は、2005年4月下旬以降に
都市生活研究所のホームページに掲載いたします。
(http://www.toshiken.com)

 

 

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