業界 最高効率のCOP1.5を達成した
「新冷媒 高効率ガスヒートポンプエアコン」を発売します
東京ガス株式会社
大阪ガス株式会社
東邦ガス株式会社
平成17年3月24日
東京ガス株式会社(社長:市野 紀生)、大阪ガス株式会社(社長:芝野 博文)、東邦ガス株式会社(社長:水野 耕太郎)の3社は、このたび、三菱重工業株式会社(社長:佃 和夫)、ヤンマーエネルギーシステム株式会社(社長:鈴木 岳人)各社と共同で「新冷媒 高効率ガスヒートポンプエアコン(以下、GHP※1)」を開発し、4月から販売を開始します。
本製品は、従来に比べCOP(※2)を15%向上させ、業界最高効率のCOP1.5(冷暖平均)を達成しています。また、オゾン層を破壊しない冷媒であるR410A(※3)を用いるなど、より地球環境に配慮したものとなっています。
※1 GHP:ガスヒートポンプエアコン。ガスエンジンを動力として圧縮機を駆動し、冷媒を圧縮して冷暖房を行うガス空調システム。省電力、電力負荷平準化等のメリットが注目され、オフィスビルや商用店舗などを中心に普及が進んでおり、平成16年9月末の全国の普及状況は1400万kW(41万台)。省エネルギー性に優れ、ランニングコストが低いことから年々設置台数が増加している。
※2 COP:Coefficient of Performanceの略であり、成績係数のこと。
COP= 冷房・暖房定格能力(kW)
ガス消費量(kW)+消費電力(kW)
COPが高いほど、省エネルギーに優れた機器といえる。
※3 R410A:オゾン層破壊係数ゼロのHFC(ハイドロフルオロカーボン)系冷媒。
1.開発の背景
近年、業務用空調においては、低ランニングコストはもちろんのこと、省エネルギーかつCO2排出量が少なく、オゾン層を破壊しない冷媒を使用するなど環境に優しい機器が求められています。
このたびのCOP1.5(従来機COP1.3)を達成した高効率GHPの技術開発は、平成12年度から「超高効率GHP開発プロジェクト」として、GHPの高効率化のために総力を結集すべく、GHPメーカーとガス会社だけでなく、日本LPガス団体協議会及び、エアコンメーカーのダイキン工業株式会社とも共同で行ってまいりました。
今回の共同開発では、特に「高効率エンジン技術」「高効率圧縮機技術」「エンジン排熱利用技術」を培ってまいりました。そして今回、ダイキン工業及び三菱重工業と各々共同開発した高効率スクロール圧縮機(※4)を搭載した高効率GHPを開発しました。
※4 スクロール圧縮機: 渦巻状の固定スクロールと旋回スクロールが、一つの接線で接触しながら空間に封じ込めた気体の体積を押し縮めて圧縮する形式の圧縮機。
2.本製品の主な特長
(1) 業界初のCOP1.5を達成
冷媒を圧縮・搬送する効率を飛躍的に向上させた高効率スクロール圧縮機を開発し搭載することで、業界初のCOP1.5を達成しました。従来機のCOP1.3と比較し、約15%向上しています。
(2)
ランニングコストを1割以上削減
COP1.5を達成したことで、従来機に比べ1割以上のランニングコスト削減を実現しました。
(3)
オゾン層を破壊しない冷媒を採用
オゾン層破壊係数ゼロの冷媒「R410A」を採用することで、環境に優しい空調システムとなりました。
(4) ラインアップの拡充
67kW(24馬力)クラスのGHPを新たに拡充しました。
3.仕様
メーカー
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三菱重工空調システム(販売会社)
三菱重工業(製造会社)
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ヤンマーエネルギーシステム
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型式
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ECO7シリーズ
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Gシリーズ
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6機種
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5機種
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冷房能力(kW)
暖房能力(kW)
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22.4〜84.0
25.0〜95.0
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冷暖平均COP
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1.31〜1.60
(全11機種のうち5機種でCOP1.50以上を達成)
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4.今後の展開
東京ガス、大阪ガス、東邦ガスの3社は、今後も「高効率エンジン技術」、「エンジン排熱利用技術」をはじめとした省エネルギー性に優れた技術の開発を継続し、お客さまのランニングコストの削減や、省エネルギー性の向上、地球環境への配慮を一層進めてまいります。
以上
<製品写真>
三菱重工業製 ヤンマーエネルギーシステム製
ECO7シリーズ(写真は56kW) Gシリーズ(写真は45kW)
<参考>
【会社の概要】
1.三菱重工業株式会社
(1)本社 :東京都港区港南2−16−5
(2)資本金 :2,656億円(平成16年3月31日現在)
(3)代表者 :佃 和夫
(4)事業内容:船舶、航空機、宇宙機器、空調機器等の製造・販売・修理
(5)問合せ先:冷熱事業本部空調輸冷営業部営業企画グループ 担当 神谷 TEL:03-6716-4240
2.ヤンマーエネルギーシステム株式会社
(1)本社 :大阪市北区大淀中5−12−39
(2)資本金 :5.0億円(平成16年3月31日現在)
(3)代表者 :鈴木 岳人
(4)事業内容:発電機・コージェネレーションシステム、空調機器の販売
(5)問合せ先:営業部・空調システムグループ 担当 斎藤 TEL:06-6451-1263
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