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空気による揮発除去と生物浄化を併せて効率アップ
東京ガス株式会社 本工法は、昨年発表した「水平井戸を用いたエアースパージング工法」に生物浄化の機能を追加したもので、汚染された土壌・地下水に水平井戸(横穴)を構築し、その水平井戸に通した管から空気と栄養塩を噴出するものです。 空気による揮発除去に加えて栄養塩により活性化した微生物による分解(生物浄化)を行うため、浄化能力の向上、浄化期間の短縮を実現できるとともに大幅なコスト低減が可能となります。 水平井戸を用いたバイオスパージング工法の実証は国内初となります。また、現在、環境省「低コスト・低負荷型土壌汚染調査対策技術実証実験」に採択され、本工法の性能を評価中です。 ![]() 【背景】 汚染土壌・地下水浄化の市場において、大規模浄化工事ではコスト削減の観点から「原位置」(汚染されたサイトでの浄化)、「非開削」(掘削が必要ない浄化)に対するニーズがますます高まっています。 昨年、鹿島と東京ガスは、VOC汚染の原位置非開削の浄化技術として「水平井戸を用いたエアースパージング工法」を実用化しました。この工法は、地盤中に空気を噴出することで地下水中のVOCを揮発させ、ガス吸引法によって汚染物質を回収・処理するものです。建物直下の汚染に適用できることが特長で、従来工法と比較し、浄化コストが2〜3割削減できますが、難透気性の土壌を含む地盤に対しては、部分的に空気が通りづらく浄化効果が低い箇所ができるため、浄化が進むにつれて浄化効率が低下するという課題がありました。 そこで、このたび生物浄化の機能を追加し、空気と共に地盤中の分解微生物を活性化させる栄養塩を地盤に噴出することにより、空気の通りづらい部分でも生物分解による汚染物質除去を行うことができる「水平井戸を用いたバイオスパージング工法」を開発しました。 【本工法の概要】 本工法は、ベンゼン等のVOC汚染を対象としており、汚染された土壌・地下水に水平井戸を構築し、その水平井戸に通した管から空気と栄養塩を噴出するものです。各々の注入孔は、注入圧を各々制御できるよう独立しており、空気と栄養塩溶液を交互に地盤中に噴出します。噴出された空気は地下水中のVOCを揮発させながら地下水中を上昇し、地下水面上に設置したガス吸引井戸から揮発したVOCガスを回収します。また、噴出された栄養塩は、汚染地盤中に広がり、空気の通りづらい部分を含め汚染地盤全体で微生物を活性化させ、ベンゼン等のVOCを分解します。 エアースパージング工法 ![]() バイオスパージング工法(今回開発した工法)
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