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都市生活レポート
20〜50代単身者の食生活

東京ガス株式会社
広  報  部
平成16年2月19日

東京ガス(株)都市生活研究所では、このたび20代〜50代の単身者に、ライフスタイルの基本的な生活である食生活についてのアンケート調査を実施いたしました。
晩婚化・非婚化などの影響により、若年者だけでなく、中高年にまで単身世帯が増えています。誰もが結婚して当然だった時代は終わりを迎えました。また、現在のパラサイトシングルは、将来の単身世帯の予備軍であり、今後、人口減少社会を迎えるなかで、単身世帯が占める割合は増えていくと考えられます。
本レポートは、仮の世帯(生活)と呼べなくなった単身世帯のライフスタイルのうち、基本的な生活のひとつである食生活の実態を明らかにし、今後のあり方を考えることを目的としました。

なお、分析対象には、単身者の特徴がより明らかになるであろう2050代の食生活に焦点を当てて分析しました。

 調査概要     
1.アンケート調査
・調査時期:2003年8月
・調査対象:当研究所のモニターより抽出

・調査サンプル数:
1600件(2060代の単身世帯 男女800世帯ずつ)
回収状況:有効回答数647件(回収率 40.4%
2.ヒアリング調査

 
2040代の男女単身者20名(調査時期:200312月)

 回答者(ひとり暮らし 20〜50代)のプロフィール
・男性 
42.7%、女性 57.3%
20代 19.3%30代 40.9%40代 20.9%50代 18.9%
有職者が多い。(90.5%/無職・学生を除く)
・年収200万円〜400万円未満が32.8%と最も多く、600万円未満が74.2%
・未婚 87.4%、既婚 3.2%、離死別 9.4%
・家での睡眠時間を除いた滞在時間は平日5.51時間、休日9.98時間、平日の平均睡眠時間6.63時間。
・住居形態は集合住宅95.5%、住居所有形態は持ち家25%、借家65.7%
・住まいの広さは平均41.4u。年代を問わず、広さに47.2%が満足している。
・一人暮らしのメリットは自由(87.3%)、干渉されないこと(83%)、しかし不便は感じている(64.5%)。

 調査のまとめ
今回のアンケート調査により、「単身者の食は健康がキーワード」であることが明らかになりました。今回のレポートのポイントは以下のとおりです。

単身者の食は「家」が中心。
家では素材から調理したものと市販の両方を食べている。
中食の利用に抵抗はない
一人分の食材を用意することが調理をする上での悩みの種になっている。
食の質へのこだわり、特に食で健康を維持したいという意識が強い。

 主な調査結果

1.朝食(平日)・・・どこで何を食べているか
平日の朝食は家で食べることが多い。(63.6%、男性は51.1%、女性は72.4%
朝食にはパン(50.4%)かご飯(31%)を食べる。おかずはなしが46.2%
2.夕食(平日・休日)・・・どこで何を食べているか

平日の夕食は家で食べることが多い。(62.9% 男性52.4% 女性70.5%  
平日の夕食には「素材から調理したものと市販の食品を両方食べている」単身者がもっとも多い。(65.5%)
休日の夕食も家で食べることが多い。(56.1%、特に50代は75.5%
休日も、素材から調理したものと市販の食品の両方を利用。(63% 男性61.6% 女性63.9%
3.ひとり暮らしと調理行動
・単身者しない調理は「揚げる(65.9%)」「蒸す(54.9%)」(いずれも「しない」とした割合)、週一回以上よくする調理は「炒める(74.2%)」「茹でる(73.4%)」「焼く(65.4%)」
最も使う調理器具はフライパンで53.1%、続いて片手なべが30.9%
 月一回以上作るメニューは、ごはん、野菜炒め、パスタ、味噌汁、サラダ。年代別、性別にみても大きな差はない。
4.ひとり暮らしと中食
・半数以上が週一回以上、出来合いの惣菜やお弁当をコンビニなどで購入している
デパートの地下を利用しない男性は51.1%と女性の29%に比べて多く、主にコンビニやスーパーを利用している。
5.ひとり暮らしの調理環境
・キッチンについて満足とする回答は34.9%、不満は46.9%。性別でも大きな差はない。
年代別では、最も満足していないのは20代で、55.5%と半数以上を占めている。
  コンロの熱源は85.5%がガスと回答しており、2口コンロが50.4%。また自分の生活に合うのは2口と回答した人が58.9%と最も多かった。
6.ひとり暮らしの食生活のタイプ分類
(1)食の質こだわりあり・たまに調理タイプ(27.3%
(2)食の質こだわりなし・調理が生活に入っていないタイプ(21.7%
(3)食の質こだわりなし・経済性のために調理タイプ(20.5%
(4)食の質プラス食環境へのこだわりあり・まあ調理タイプ(19.3%
(5)食の質こだわりなし・調理はしたいがスペース制約で調理しないタイプ(11.1%
・ここでいう食の質とは、食材の質や健康によい食をさす。
女性は20代を中心に経済性のために調理することが多いが、年齢が高くなると経済的な余裕が生まれることから、必ずしも調理にこだわらず、健康のための食・快適な食を重視する人が増える。男性は、食の質へのこだわりがあるタイプとないタイプの二極化が見られる。
 20代は経済性と調理が結びつく。

     20代の単身者の実態(最も調理をすると思われる年代)
20代男性は料理上手と呼ばれたい!
 20代男性は「料理上手と呼ばれたい」人が66.7%と他の年代より突出している
20代女性は若いうちは料理上手と呼ばれたいが、年齢が高くなると強くは思わなくなる。
20代(76.1%) 30代(66.1%) 40代(52.4%) 50代(42.8%)
20代の女性は「食のこだわりなし・経済性のために調理タイプ(45.7%)」が最も多い。
1口コンロ所有者でも調理している人は多い。(83.8%)
「食の質こだわりなし・経済性の調理するタイプ(56.8%)」「食のこだわりあり・たまに調理タイプ(16.2%)」「食の質プラス食環境こだわりあり・まあ調理タイプ(10.8%)
・スペース制約で調理をしていないと答える人も、実は料理上手と呼ばれたがっている。(83.4%)
20代の男性は特徴的な傾向がないが、「食の質こだわりあり・たまに調理タイプ(30.3%)」が最も多い。このタイプに2口コンロ所有者が多い。(31.3%)  

30代は食の質に関心が高い。男性の調理頻度は少なくなる。
 40代は食の質だけでなく食環境重視傾向が増える。
  50代は特徴がなくタイプが分散している。他の年代に比べ、離死別者の割合が高く、その影響が考えられる。特に離死別男性の場合は、食への関心が低い。離死別女性は、男性と違い、これまで調理してきたからか、食と健康にこだわりがある。
7.これからのひとり暮らしの食生活を考える・・・ヒアリング調査も踏まえて
・食のテーマは健康。「健康のために何を食べるかに気を配っている」人は67.9%
健康意識の高まりは、調理に対する関心や行動を喚起する可能性が高い。単身者の年齢の幅も拡大することから、健康への関心が高まることは間違いなく、健康を目的に調理する単身者は増える可能性がある。
今後は健康維持・増進のためのプロによる食アドバイスプランが求められる可能性は高い。
1口では不十分もしくは不安と考える単身者が多いことが伺えるため、2口以上のコンロは最低限の条件である。
食事の場所は「家」。仕事などでストレスに悩むことの多い単身者は、家をやすらぎの場ととらえている。(77.6%)その傾向は今後も続くと考えられる。
少人数の家族の増加により、今後は、食材が少量で売られる可能性は高い。一人分の材料をそろえることが難しく、調理をしなかった単身者には調理環境が整う。
食のテーマはあくまで「健康」だが、調理という観点で考えると、「作る人・作らない人」「作る日・作らない日」といった2極化が進むと考えられる。
家ではなるべく自分で調理したいものを食べたいとする単身者は68.3%にのぼる。また料理上手と呼ばれたい人は53.3%と半数を超える。この気持ちを叶えるには、レシピの提供や食の質(食材の質及び健康と食)に関する情報が必要になる。
料理レシピを参考に調理する単身者が少ないという結果が出た。(参考にする:25.8%のみ)
今後の料理レシピのキーワードは「シンプル」。(調理手順・食材・調味料など)

 

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