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生活レシピ2004「団塊」の行方 〜ライフスタイルを考える〜 東京ガス株式会社 調査概要 1.調査目的 昭和21〜25年に生まれた団塊世代は、定年を間近に控え、今後新たな消費行動を生み出す可能性を秘めている。本調査は一戸建住宅を所有している人のみに対象を絞り、夢のマイホームを実現した人々の次なる目標を探ることを目的とした。 2.調査条件 調査期間 :2003年8月 調査対象者:首都圏在住の50歳以上の持ち家一戸建て住宅居住者 (都市生活研究所アンケートモニターより抽出) 有効回答数:1261件(回答率63.5%) うち団塊世代(53〜57歳)363人(男性179人、女性184人) 調査方法 :質問紙郵送法 生活レシピ2004の構成 Part1 団塊の行方 〜全体像〜 アンケート結果にみる「団塊」の行方 Part2 レシピ集 団塊の行方 〜研究員の考察〜 *このレポートの内容は、2004年1月中旬以降に都市生活研究所のホームページに掲載いたします。 (http//www.toshiken.com/) 記載内容の要約 Part1 団塊の行方 〜全体像〜 1.団塊世代の生活実態 ・団塊世代の中では、4人暮らしが約3分の1を占める。その約75%は夫婦と子供2人。団塊より上世代では、配偶者と2人暮らしが最も多い(41%)。 ・住宅の広さは団塊世代(130.1u)も団塊より上世代(127.9u)もさほど変わらない。 ・団塊世代と60代は健康状態に差がないが、70代になると健康状態がよいと答える人の割合が減少し半数以下になる。(46.9%) ・男性は定年後に余暇時間が激増する。(平均1週間あたり10.4時間→20.7時間) ・女性は団塊世代も団塊より上世代も、6割以上に介護経験がある。男性は世代が上がると、介護経験の割合が増加する。(42.1%→50.9%) 2.団塊世代が望む、老後の生活 ・団塊男性は「夫婦で一緒に暮らしたい」が94.9%で最も多かったのに対し、女性は85.3%であった。また、団塊女性は一人の時間も大切と思っている。(75%) ・団塊男性は、今後、「健康のためスポーツをしたい」「収入を伴う仕事をしたい」という意向が強い。一方、女性は「一人の時間を大切にしたい」「家事は手間を省きたい」「物を少なくすっきりとくらしたい」という意向が強い。 ・団塊より上世代の男性は、団塊世代と比較すると、「お金をかけない生活」を望む割合が高い。(62.7%) ・団塊世代の男性は、収入だけでなく、「のんびりした生活」にもあこがれている。 ・50代以上の人々のライフスタイル志向は、「A交流社会貢献派」「Bスポーツエンジョイ派」「C倹約スポーツ派」「D倹約のんびり派」「E余生ひっそり派」「F自立エンジョイ派」「G仕事積極チャレンジ派」の7つに分類される。全体では、社会貢献交流派が27.4%と一番多い。「倹約のんびり派」は団塊女性に多く、「仕事積極チャレンジ派」は団塊男性に多い。 ・男性は老後、新しいことにチャレンジしたい。(自由意見:料理・家庭菜園など) ・食材・食事配達サービスや家事サービスを求めている割合は、団塊女性に多い。(42.9%) 3.団塊世代が望む、老後の環境 ・老後の住まいの場所や環境に関して、もっとも重視されるものは、男女とも「治安のよさ」「利便性」「介護などの行政サービス」である。 ・団塊男性は「自然が豊かな場所に住みたい」と答える人が4分の1を占める。一方女性は都会志向(31.5%)の側面が見られる。 ・男性は配偶者と暮らしたいという希望が94.4%、女性は82.6%。将来一人で暮らしたいという意見は男性5%に比べ、女性は19.6%に上る。 4.団塊世代が望む、老後の住まい ・世代に関係なく、日当たりと防犯性はほとんどの人が重視している。団塊世代は重要度は低いもののペットが飼えることを重視している。ペットを飼っている割合も団塊より上世代31.7%に対して、団塊世代47.4%であり、現状が影響している可能性が高い。 ・不安・面倒なものは、「階段の昇り降り」と感じているのは特に団塊女性である。 ・緊急通報サービスは約6割、防犯サービスは約4割の人が利用したいと答えている。 ・団塊世代の66.7%が、若い世代の人々に元気を出して欲しいと考えている。 5.まとめ ◆団塊世代が望むライフスタイル 地域社会で交流を図りながら、夫婦でのんびりと、かつ健康に暮らしたいと答える人が多い。しかし同時に、男性は老後もできるだけ外に出て収入を得たいという志向が強く、女性は家事の合理化を図りながら一人の時間を大切にしたいという志向が強い ◆団塊世代が望む住宅環境 治安と利便性のほか、介護などの行政サービスの充実が重視されている。そして、女性は都会志向で利便性を重視しているのに対し、男性は自然が豊かな場所ということで、水と緑にあこがれているという男女差が浮き彫りになった。 ◆団塊世代が望む住まい 家で過ごす時間が長くなることもあり、日当たりが欠かせない要素となるようである。また、今後の身体能力の低下などを懸念してか、階段の昇り降りや住まいのメンテナンスに対して不安を抱えている。 健康や安全な生活といった基本的な願望は男女とも変わらないが、プラスアルファの快適性に対する願望は若干異なる。しかし、老後は夫婦一緒の時間が一層増えるため、両者が快適に過ごすためには、十分な話し合いなどの相互理解が必要になるだろう。また、お互いのニーズをサポートするサービスや商品も望まれていくに違いない。 Part2 レシピ集 団塊の行方 〜研究員の考察〜 団塊の価値観 1.典型的団塊イメージを「リセット」 豊田 裕貴 2.「団塊」が若い世代に伝えたいのは・・・? 矢野 純二 3.欲しいのは一人で過ごせる快適空間 早川 美穂 4.スポーツしたい団塊男性、急増中! 今井 由紀子 団塊の家族・社会 5.「会社人間」の自立は、「個」としてのネットワークづくりから 松島 悦子 6.団塊パワー大活用!出産も、子育ても?! 小西 雅子 7.これからどうなる、団塊マイホーム 鎌田 一夫 8.未来はバラ色?イバラ道?団塊男性の老後 杉山 智美 9.「つかず離れず」は実現するのか?団塊家族のカタチ 中塚 千恵 10.介護はプロに!エンジョイ“被介護生活” 横井 泰治 11.「定年後はボランティア」のウソ 西山 昭彦 |
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