「第17回建築環境デザインコンペ」入賞者を決定
課題『まちを活性化させる駅』
応募作品数300点
東京ガス株式会社
広 報 部
平成15年12月16日
東京ガス株式会社(社長
市野紀生)は、本年5月1日より作品を募集しておりました「第17回建築環境デザインコンペティション」(後援
(社)日本建築学会、(社)空気調和・衛生工学会、(株)新建築社)の入賞者を決定いたしました。入賞作品は平成16年1月8日(木)より18日(日)まで新宿パークタワー1Fギャラリーにおいて展示いたします。また、雑誌「新建築」2004年2月号におきましても併せて発表いたします。
第17回建築環境デザインコンペティション受賞作品
〜 テーマ:まちを活性化させる駅 〜
最優秀賞 1点 土橋 悟 他1名 東京大学大学院
優秀賞 3点 朴 明浩 他4名 株式会社ジェイアール東日本建築設計事務所
杉野 卓史 他5名 株式会社安井建築設計事務所
中村 健児 他2名 東京理科大学大学院/東京都立大学大学院
/フリー
佳作賞 10点 平野 太基 他3名 c.h.a
長谷川昌之 他1名 東京都交通局
眞鍋 大蔵 松山市公共建築課
三木 貴 他1名 京都工芸繊維大学大学院
細谷 匠 他1名 マイクロハード株式会社/日本大学短期大学部
横川 貴史 広島工業大学大学院
面田晋太郎 他1名 法政大学大学院
津國 博英 他2名 アウルデザインオフィス
田島 敬悟 日本大学大学院
浅見 敢也 他1名 工学院大学大学院/工学院大学
学生賞 3点 山口 久子 鳥取環境大学
尾ア 至展 他4名 明治大学大学院
米津 孝祐 京都大学大学院
■建築環境デザインコンペティションとは
1987年から開催し今回で17回目の本コンペは、毎回、設計事務所や建設会社などの実務に携わっている方々から、将来有望な若手の設計者、建築専攻の学生の方々等、想像力にあふれた非常に高いレベルの作品が寄せられ、内外から高い評価をいただいております。
これからの都市を構成する建物は、デザイン性や機能性と環境との調和が求められております。本コンペはこうした背景を踏まえ、建築デザインと設備計画のトータルな調和を求めて、毎回の課題に基づきデザインやアイディアを競うものです。そのため、一般の建築デザインコンペとは異なり、提出図面に建物の設備計画も合わせて提出いただくことが特徴です。
■課題『まちを活性化させる駅』について
今回の課題テーマは次のとおりです。
「交通の要として、まちのアクティビティの拠点としての駅の機能を敷衍させ、まちを活性化させる駅のあるべき姿を求めます。その方法としては既存の駅ビルを用途変更させることでもよいし、駅あるいは駅前地区に新たな機能を併設させることでも構いません。また、対象とする駅は、都心の駅、郊外沿線の駅、地方都市の駅など自由に想定してください。ただ広い視点からみて、これからのまちの豊かな生活に寄与するものであって欲しいと思います。そしてこのコンペの特徴である建築と設備の調和にも十分配慮し、よりより環境を社会に提供できるものであることを望みます。戦略拠点としての駅の役割を掘り起こし、次の時代の役に立つような創造力と構成力のある提案を期待しています。」
■今回の作品の特徴
今回の300点に及ぶ作品をグループセグメント化すると、
1.駅は「閉鎖的」と評価し、いかに「開放化」するかを切り口にしたもの、
2.駅は「一局集中地点」と評価し、いかに「分散型」とするかを切り口にしたもの、
3.駅は「点」であるとし、それに「面的広がり」をもたせることを切り口としたものなどであります。また、実在する駅を対象としたもの(すなわち地域特性の強調を駅から発信する切り口のもの)も多数ありました。
香山壽夫審査委員長からは、今回の作品について、「課題が身近で取り付きやすかっただけに、必ずしも掘り下げが深く行われたとは言い難い。このあたりがコンペの難しいところであり、面白いところでもある。」とコメントされています。
また、他の審査委員からは、「デザインのみでなく、設備に対する深堀がさらに求められる。」というコメントもあり、当コンペティションのテーマである「建築デザインと設備との調和の重要性」をご指摘いただきました。
■受賞作品の展示
平成16年1月8日(水)より18日(日)まで新宿パークタワー1Fギャラリーにおいて、入賞作品を展示いたします。また、雑誌「新建築」2004年2月号に発表いたします。
東京ガスは、環境にやさしい都市づくりに貢献していきたいと考えており、本コンペの実施を通して、これから建築の世界へはばたこうとする若手の設計者や建築を専攻する学生の方々の飛躍の一助となり、ひいては建築業界の発展に微力ながらも貢献できればと考えております。
以上
(参 考) 【
第17回建築環境デザインコンペティション実施概要
】
1.課 題 『まちを活性化させる駅』
2.応募対象 建築設計事務所、総合建設会社設計部、建築系学生などの意匠
または設備設計(志望)者、およびその組合せチーム
3.賞 金 最優秀賞 150万円(1点)
優秀賞 50万円(3点)
佳作 20万円(10点)
学生賞 10万円(3点)
4.登 録 開始 2003年5月1日、締切
2003年9月19日
5.作品募集 締切
2003年10月24日
6.審査員 委員長 香山 壽夫 氏(東京大学 名誉教授)
委 員 岡本 賢 氏 (久米設計代表取締役社長)
〃 加藤 信介 氏(東京大学教授)
〃 内藤 廣 氏 (東京大学大学院教授)
〃 牧村 功 氏 (日建設計 執行役員 東京副代表)
〃 山本 理顕 氏(山本理顕設計工場 代表)
〃 手塚 俊夫 氏
(東京ガス執行役員/都市エネルギー事業部長)
コーディネーター 馬場 璋造 氏
(建築情報システム研究所 代表)
7.発 表 審査結果は入賞者に通知するとともに「新建築」2004年2月号に発表いたします。
8.登録・作品応募先およびお問い合わせ先
株式会社新建築社「建築環境デザインコンペティション」係
〒113ー8501東京都文京区湯島2−31−2 03(3811)7101(代表)
【過去16回のテーマと最優秀賞受賞者】
第1回(87)「市街地に建つメンバーズ・スポーツクラブ」 森村 武雄氏
第2回(88)「ウォーターフロントの倉庫改造プロジェクト」小田原四郎氏 他7名
第3回(89)「リアルタイムオフィス&レジデンス」 今別府眞一氏 他8名
第4回(90)「エコロジカル・パーク」 並木 裕氏 他15名
第5回(91)「高齢者に優しいコミュニティ」 長島 靖氏 他2名
第6回(92)「津久井サテライトエリア計画」 田中 英夫氏 他11名
第7回(93)「都市のアメニティ」 堀内 信男氏 他6名
第8回(94)「コミュニティ銭湯」 恩田 博氏 他7名
第9回(95)「パブリック・サービス・プレイス」 小林 忠夫氏 他5名
第10回(96)「東京湾内のエコシティ」 葛西 秀樹氏 他6名
第11回(97)「新しいタイプの都市公園」 浅利 徳男氏 他4名
第12回(98)「都市の部屋」 新井 健太氏 他2名
第13回(99)「新世代の美術館」 鳥巣 良太氏 他2名
第14回(00)「空地のデバイス」 浦 俊弥氏 他2名
第15回(01)「都市インフラに支えられる組立式住宅キット」藤本 鉄平 他1名
第16回(02)「環境ミュージアム」 岸本 秀行 他1名
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