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高効率を実現した排熱投入型ガス吸収冷温水機 東京ガス株式会社 「超省エネルギー型ジェネリンク」は、352〜1,758kW(100〜500USRT)の10機種をラインアップし、2003年8月7日より発売します。 *1 COPの表記はすべてJIS基準で、ガス単独運転時・冷房時のもの。高位発熱量ベースでは1.32に相当する。 *2 定格条件において排熱を投入した場合に、排熱を投入しない場合と比較した燃料ガスを削減できる比率。 ■開発の背景 ジェネリンクとは、ガス吸収冷温水機の一種で、ガスコージェネレーションシステム(以下、CGS)と組み合わせ、その排熱(90℃程度の温水)を投入することによって燃料ガス(都市ガス)を削減するシステムです。現状、その標準的な仕様は、COP=1.1、排熱投入運転時の燃料ガス削減率が10〜15%となっています。 しかし、最新のガス吸収冷温水機はCOP1.4〜1.5と冷房効率が大幅に向上しており、ジェネリンクでもこのクラスの効率の実現が課題となっていました。また、従来のジェネリンクではCGSの排熱利用効率も低いため、運転の形態によってはCGSの排熱を余らせてしまうケースがありました。 今回開発しました新製品は、CGSを導入しており排熱を冷房需要に有効利用するユーザー、特に、商業施設・事務所ビル・病院・ホテルなどの冷房需要が多く運転時間が長いユーザーにとって、省エネルギー性および経済性メリットが大きい製品となっています。 ■新製品の概要 「超省エネルギー型ジェネリンク」開発の概要は下記の2点です。 1.ベースとなるガス吸収冷温水機に、現在最新型の高効率機に採用されている各種技術を採用し、ジェネリンクとしては世界最高効率となる、COP1.45を実現しました。これにより、従来機のCOP1.1と比較して、省エネルギー性が大幅に向上しました。 2.ガス吸収冷温水機は、蒸発−吸収−再生―凝縮の4つのプロセスによって冷水を作ります。この再生器において吸収溶液を加熱する際に燃料を使用します*3。従来のジェネリンクはCGSから発生する排熱を吸収溶液の予熱のみに利用していました。本製品は、従来のシステムに、CGSの排熱を熱源とする再生器を新たに付け加えました。これによりCGSの排熱をより無駄なく回収できるようになりました。 *3 吸収冷温水機のしくみについては、東京ガスホームページの以下のURLをご参照ください。 http://www.tokyo-gas.co.jp/Annai/naturalgas/index.html ■主な特長 1.高い省エネルギー性と環境性 冷房効率を従来比32%(COP1.1→1.45)と大幅に向上させたことにより、ガス単独運転時の燃料ガス使用量は従来機比で75%程度になっています。さらにCGS排熱投入運転時の燃料ガス削減率を、従来機の10〜15%から25%に向上させ、高い省エネルギー性を達成しています。*4 また、部分負荷運転時には排熱を優先利用し、冷房負荷40%以下ではCGSの排熱比例制御による単独運転(燃料ガスを使わない運転)が可能です。そのため、ガス消費量を大幅に削減でき、年間のランニングコスト削減に大きく寄与します。 *4 燃料ガス使用量のイメージ:従来機ガス単独運転時のガス使用量を100とした場合。 従来機ガス単独運転時:100 従来機排熱投入運転時:85〜90 新製品ガス単独運転時:76 新製品排熱投入運転時:57 2.より大規模なCGSに対応可能 CGSの排熱をより効率的に利用できるため、熱を余らせるケースが少なくなり、従来よりも大規模のCGSでジェネリンクシステムがご利用いただけます。 *新製品は、従来のジェネリンクシステムのメリットであった以下の特長も継承しています。 3.省スペース化とイニシャルコストの低減 排熱利用専用機*5とそれに使用する付帯設備の設置スペースが不要なため、設置面積が約3分の2となり、省スペース化が図れます。また、排熱利用専用機の設置に伴う制御工事、冷却塔・冷却水配管工事が削減でき、工期も短縮しますので、イニシャルコストが低減されます。 *5 排熱利用専用機である低温水吸収冷凍機を使用する場合は、バックアップのガス吸収冷温水機を併設置する必要がある。 4.排熱を利用するための設計施工の簡易化 排熱投入の可否を本製品が単独で判断しますので、制御装置などが不要です。また、本製品は自動的に排熱を優先的に投入しますので、設備的な排熱優先利用設計が不要です。 ■開発機種 USRT:米式冷凍トン、1USRT=3.516kW
以 上
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