超高密度な首都圏地震情報のリアルタイム配信サービスを開始します
東京ガス株式会社
株式会社ティージー情報ネットワーク
平成15年5月27日
東京ガス株式会社(東京都港区、社長:上原英治)の情報関連子会社である株式会社ティージー情報ネットワーク(東京都新宿区、社長:安井誠一、以下TGI)では、6月1日から、超高密度な首都圏地震情報をリアルタイムに携帯電話等にメール配信するサービス、およびWeb上または専用線でパソコン等に地震データを配信するサービスを開始します。
1.サービスの概要
東京ガスでは2001年7月から、地震発生時に瞬時に情報を収集し、被害状況を把握したうえで緊急措置を行う「超高密度リアルタイム地震防災システム(SUPREME)」を稼働させています。
このシステムでは、東京ガス供給エリア(約3,100km2)内にある約3,700基の地区ガバナすべてに新SIセンサー(※)を設置し、首都圏でこれまでにない高密度の地震データの収集を可能にしています。(2003年3月時点において3,700基中2,300基に設置済み)
今回開始するサービスは、3,700基のうちの主要31基中、3基以上で震度3相当以上の地震を計測した場合、SUPREMEで収集したSI値、加速度、液状化状態などの超高密度な地震情報をメールやWebによってリアルタイムでお客さまに提供するものです。
※新SIセンサー: 地震のゆれを表す測定値として一般的に用いられるものに「加速度」がありますが、この「加速度」と地震被害との間には明確な相関がありません。一方、SI値は「地震によって一般的な建物がどれくらい大きく揺れるか」を数値化したもので、地震被害を把握するうえで適切な単位です。新SIセンサーは、このSI値や加速度の計測の他、液状化の検知、地震波形の保存などを可能にした高機能センサーです
2.サービス内容
(1)メール配信サービス
基本的に法人のお客さまと契約し、事前に登録いただいた携帯電話などのメールアドレス(最大1,000)に情報を配信するサービスです。地震発生時にSUPREMEに収集される地震情報を加工し、発生1分後にSI値最大5地域の住所、震度階、SI値を配信します(速報:右記サンプル参照)。併せて、発生10数分以内にお客さま登録地点(会社所在地など)のピンポイント地震情報(震度、液状化状態など)も配信します。
<データサンプル>(地震速報)
(2)データ配信サービス(Web版・専用線版)
Web版は、地震発生から数分後に、ホームページ(http://www.jishin.net/)から地震情報のダウンロードを可能にするリアルタイム地震情報の公開サービスです。震度状況や液状化マップといった詳細地図情報を提供するため、お客さまが被害規模の把握や初動措置の検討を行う際に、高密度な生の地震情報が活用できます。
「SUPREME」による
地震動の面的推定結果
首都圏全体生データ
首都圏全体図
被災地拡大図
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3.サービスの価格
メール配信サービスは、契約する携帯電話(端末)台数によって価格を設定しています。(月額1万円〜7万円)
データ配信サービスは、提供する内容によって月額5万円から幅広いメニューをご用意しています。
4.販売計画
本サービスは、自治体や研究機関などの諸団体をはじめ、公益事業、金融、流通などさまざまな企業に需要が見込まれます。TGIでは初年度20社程度との契約(売上高3千万円程度)を目指しています。
なお東京ガスでは、幹部社員や指定された社員向けにメール配信サービスを契約し、地震発生時にガス供給の的確な緊急措置判断ができるよう、活用していく予定です。
■株式会社ティージー情報ネットワーク
所在地:東京都新宿区西新宿3−7−1新宿パークタワー22F
代表取締役社長:安井誠一 資本金:4億円(東京ガス持株比率:100%)
従業員数:532名
URL:http://www.tg-inet.co.jp/
株式会社ティージー情報ネットワークは、1987年に東京ガスの情報通信部門より分離独立し、以来、東京ガスで運用される基幹系、情報系、通信系のシステム構築を手がけています。合わせて、ガス導管網の設計・工事・管理・緊急業務を支援するマッピングシステムの開発・運用・保守を担ってきており、これらをベースに総合的ソリューションベンダーとして、企業、公益事業者のシステム開発・販売で実績をあげています。
<商品に関するお問い合わせ先>
株式会社ティージー情報ネットワーク
産業・公共ソリューション事業部
産業・公共営業グループ 石井
TEL:03−6688−6210
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