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業務用大型ガスメーターの不具合に伴なう対応について 東京ガス株式会社 東京ガス株式会社は、株式会社金門製作所が製造した業務用大型ガスメーター（平成14年8月～10月製造）および愛知時計電機株式会社が製造した業務用大型ガスメーターに内蔵している『遮断弁』（平成12年5月以降製造）の一部について、それぞれ異なる不具合のあることが判明したため、当該品の点検および全数交換作業を実施させていただくことといたしました。 当該品のうち、金門製作所製のメーター不具合は、メーター内部にある配線保護チューブの取付け不良により、チューブ内を通じて、外部にごく微量のガスが漏えいしてしまうものです。なお、本事象ではごく微量のガス漏えいが発生するものの、着火に至るものではないと考えております。 一方、愛知時計電機製『遮断弁』を内蔵したメーターには、大きな地震やガスの圧力が異常に低下した場合などに、ガスを自動的に閉じてガスの流れを遮断する機能を備えております。この『遮断弁』が繰り返し作動すると、適切に作動しなくなる可能性があることが確認されました。なお、通常のガスのご使用において支障はありません。 弊社といたしましては、お客さまの安全・安心を第一に考え、当該品を取付させていただいている可能性のある全てのお客さまに対して、ダイレクトメールでお知らせし、弊社の責任において、当該品の点検および全数交換を実施させていただくことといたしました。 お客さまには、対策の実施にあたり、ご迷惑をおかけすることを深くお詫び申し上げますとともに、何とぞご理解の上、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。 １．対象メーター点検台数 金門製作所製 業務用大型ガスメーター ８７９台 愛知時計電機製『遮断弁』内蔵の業務用大型ガスメーター ４，７３３台 （上記金門製作所製メーターのうち、愛知時計電機製『遮断弁』内蔵のもの） ▲ ２９３台 合 計 ５，３１９台 ２．金門製作所製業務用大型ガスメーターの微少漏えいについて （１）経緯 Ⅰ．平成14年12月上旬、弊社管内のお客さまからガス臭気の通報があり、現場調査したところ、お客さま宅の業務用大型ガスメーターからの微少漏えいが判明いたしました。 Ⅱ．弊社は、直ちに当日回収したメーターの調査･分析を開始し、12月中旬に微少漏えい箇所の特定がなされました。 Ⅲ．引き続き状況を注視していたなか、2月上旬に、同様な事象が業務用大型ガスメーター３台で確認され、メーターの製造年月が同一であることが判明したため、メーカーと共同で本格的な原因調査を開始いたしました。 （２）不具合に至る原因 Ⅰ．メーター内部にある配線保護チューブの取付け不良により生じた隙間から、チューブ内を通じ、外部にごく微量のガスが漏えいしていたことを確認いたしました。 Ⅱ．取付け不良の要因は、平成14年8月中旬から10月までの期間、未熟練者が取付け作業をしたため、配線保護チューブ接続部の締付けが不十分だったことによるものです。 Ⅲ．なお、当該期間以外に製造したものについては、取付け作業に問題はなかったことを確認いたしました。 ３．愛知時計電機製『遮断弁』内蔵の業務用大型ガスメーターの作動不良について （１）経緯 Ⅰ．平成15年2月中旬、弊社は同メーカーより、他ガス事業者向けの業務用大型ガスメーターにおいて、組立工程中に『遮断弁』が適切に作動しなくなる事例が発生した旨の報告を受けました。 Ⅱ．同時期に、同社製『遮断弁』を使用している他メーカーより、業務用大型ガスメーターにおいて、部品検査工程中に同様の事例が発生した旨の報告を受けました。 Ⅲ．そのため、弊社では、直ちにメーカーと共同で本格的な調査を開始しました。 （２）不具合に至る原因 Ⅰ．『遮断弁』は、弁軸（棒状）と軸受け（筒状）で構成され、これらがスライドすることで弁を開閉させるしくみになっております。本事象は、この弁軸と軸受けが摩擦を繰り返すことにより、その摩耗粉が発生しやすく弁軸と軸受けの隙間に詰まるため、適切に作動しなくなる可能性があることが判明いたしました。 Ⅱ．摩耗粉が発生しやすくなるのは、平成12年5月に遮断弁軸受け側の材質変更を行ったことと、業務用大型ガスメーターに用いている遮断弁が重くスライドする距離が長いことが影響しているためです。 Ⅲ．なお、当該品以外では、軸受け側の材質や形状が当該品と異なることから、同様の事象は起こらないことを確認いたしました。 Ⅳ．また、現在までにお客さま先に設置した『遮断弁』が適切に作動しなくなる事例は確認されておりません。 ４．今後の対策 （１）お客さまへのお知らせ 本日（３月２５日）、特別点検対象のお客さまにダイレクトメールを発送いたします。 また、東京ガス株式会社のインターネットホームページhttp://www.tokyo-gas.co.jpにも掲載します。 （２）お客さまへの対応 Ⅰ．点検作業内容 ・特別点検対象のお客さま宅を順次巡回訪問し、ガス検知器を用いた漏えい検査および『遮断弁』の動作テストを実施し、不具合が発見されたメーターについては、速やかに対策品と交換します。 Ⅱ．交換作業内容 ・対策品が納入され次第、再度、お客さま宅を巡回し、対象メーターであることを確認して、メーター交換を実施します。 Ⅲ．訪問期間 ・平成１５年３月２６日から５月末までに特別点検作業を終了させるとともに、５月以降、順次交換いたします。 Ⅳ．所要時間 ・特別点検作業 約１５分～３０分／台 ・交換作業 約６０分～９０分／台 ５．対象メーターの見分け方 （１）弊社の業務用大型ガスメーター（本体はグレー色）は、一般の家庭用ガスメーター本体はクリーム色）と外観の色が異なり、また大きさ・形状も違うため、お客さま先でご確認できます。 （２）業務用大型ガスメーターのうち、対象メーターは、メーター正面に刻印されている９桁の通し番号で識別できます。なお、この番号はご住所・お名前などに対応しておりますので、下記フリーダイヤルまでお問い合わせをいただければ、お客さまのお手を煩わすことなくご確認できます。 ６．お客さまのお問い合わせ先 （１）フリーダイヤル ０１２０－０８０２７０ （２）受付開始日 平成１５年３月２６日（水） （３）受付時間 ・平成１５年３月２６日（水）～４月２０日（日）は 午前９時～午後７時（土日祝日とも） ・平成１５年４月２１日（月）からは 午前９時～午後５時（除く土日祝日） |
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