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世界最高効率のガス吸収冷温水機の販売を開始します
−メーカー2社より合計21機種、吸収式グリーン機種として選定−

東京ガス株式会社
大阪ガス株式会社
東邦ガス株式会社

平成15年2月13日



 東京ガス株式会社(社長 上原 英治)、大阪ガス株式会社(社長 野村 明雄)、東邦ガス株式会社(社長 早川 敏生)の都市ガス三社は、株式会社日立製作所(および関連会社である株式会社日立インダストリイズ)、三洋電機空調株式会社それぞれとの共同開発により、現行標準機と同等の大きさで冷房効率を35%向上させた世界最高効率(冷房効率COP=1.35、ガス高位発熱量基準)となる「高効率ガス吸収冷温水機」を開発いたしました。冷房能力に応じて日立製作所からは7機種、三洋電機空調からは14機種を、それぞれ2月13日から販売開始いたします。
 なお、今回販売を開始する21機種は、すべて東京ガス、大阪ガス、東邦ガスの吸収式グリーン制度※1においてグリーン機種として選定されている機器です。
注釈※1  吸収式グリーン制度
 東京ガス、大阪ガス、東邦ガスが共同で創設した制度であり、エネルギーおよび材料環境負荷低減効果に優れたガス吸収冷温水機に対して、規定の基準を満たした機種をグリーン機種として選定し、その普及促進を図るものです。

■開発の背景
 ガス吸収冷温水機は、環境性、省エネルギー性および経済性に優れており、運転に際して特別な資格も不要であることなどから、これまでビル空調や地域冷暖房等に広く利用されてきました。また、燃料にクリーンで供給安定性に優れた都市ガスを用いることから、近年では特に注目を集めております。
 一方、空調市場においては、コスト意識の高まりから機器運転費の削減が求められており、ガス吸収冷温水機についてもさらなる高効率化が望まれていました。

 東京ガス、大阪ガス、東邦ガスは、1998年から、日立製作所(および日立インダストリイズ)、三洋電機空調それぞれと共同開発を推進し、高効率二段蒸発吸収サイクル技術、排ガス・ドレン熱交換器技術、平面燃焼技術などの新技術※2を開発することにより、高効率化を達成しました。
注釈※2  採用している技術は、メーカーにより異なります。


■基本仕様

メーカー

日立製作所(販売会社)

日立インダストリイズ(製造会社)

三洋電機空調

型 式

HAU-BG(N,H) − EX

(AF)UW-WE-FG

冷房能力

4221,055kW (120300USRT※3)

7機種

3522,813kW (100800USRT)

14機種

冷房効率(COP

1.35※ガス高位発熱量基準

1.35※ガス高位発熱量基準

仕様

(op:オプション対応)

  • 冷 水: 157℃(op 127℃)

・冷却水: 3237

・低NOx(O2 =0%換算60ppm以下)

  • 冷 水: 157℃(op 127℃)

・冷却水: 3237

・低NOx(O2= 0%換算60ppm以下)

注釈※3  USRT: 米式冷凍トン=3.516kW1USRTで床面積約30uの冷房に使用されます。

■特長
(1)世界最高の冷房効率
 現行標準機に対して35%と大幅に冷房効率を向上し、世界最高効率(冷房効率COP=1.35、ガス高位発熱量基準)を達成しました。これによって以下のようなメリットを実現しております。
◎CO2排出量を大幅に削減
◎ランニングコストを低減
 例えば冷房能力1,758kW(500USRT)を延床面積約15,000u相当のビル空調で使用した場合、現行標準機と比較して、CO2の排出量を5年間で約900トン削減することが可能です(年間の冷房運転時間4,000時間、負荷率50%で算出)。
 同じ条件で、ランニングコストは5年間で約1,900万円ほど低減することが可能です。
(2)現行標準機と同等の大きさ
 高効率化することによる機器の大型化を抑え、現行標準機と同等の設置面積、体積を実現しています。

■主な採用技術 (メーカーにより採用技術は異なります)
(1)蒸発器と吸収器を圧力レベルに応じてそれぞれ二分割した「二段蒸発吸収サイクル」の採用による高効率化。
(2)排ガス熱を燃焼用空気および吸収溶液の予熱に利用する「排ガス熱回収器」や、低温再生器から吸収器へ向かう高温冷媒を吸収器から再生器へ向かう低温溶液の予熱に利用する「低温再生器ドレン熱回収器」の採用によるエネルギーの有効回収。
(3)バーナーを面状に配した「平面燃焼技術」の採用と、加熱される管を偏平管にしたことにより、高温再生器を小型化(従来の約3分の1)。
(4)冷水の温度差を大きくとって流量を減らす冷水大温度差システムに標準対応のほか、冷却水の流量を負荷に応じて設定する冷却水変流量システムに対応可能であるため、ポンプなどの搬送動力を大幅に低減。

                                                                   以上


<参考>
1.株式会社日立製作所の会社概要
(1)本 社:〒101-8010 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地
(2)資本金:2,820億円
(3)代表者:取締役社長 庄山 悦彦
(4)事業内容:情報通信システム、電子デバイス、電力・産業システム、デジタルメディア・民生機器の開発、生産、販売、サービス
(5)お問合せ先:電力・電機グループ 社会システム事業部 産業機械システム部 三善
         TEL:03-3258-1111 FAX:03-3258-9517

2.株式会社日立インダストリイズの会社概要
(1)本 社:〒120-8585 東京都足立区中川四丁目13番地17号
(2)資本金:50億円 (日立製作所100%)
(3)代表者:取締役社長 水田 英直
(4)事業内容:一般産業関連製品、エネルギー関連製品等、産業機械システム関連の設計・製造・アフターサービス、高密度基板実装装置、液晶関連製造装置等、エレクトロニクス関連製造設備の製造販売、化学・産業プラント、物流・省力システム、環境試験装置、などのシステムエンジニアリング

3.三洋電機空調株式会社の会社概要
(1)本 社:〒326-0005 栃木県足利市大月町1番地
(2)資本金:70億円
(3)代表者:取締役社長 島田 忠男
(4)事業内容:家庭用空調機器(小型エアコン、燃焼機器等))の生産・販売、業務用空調機器(パッケージエアコン、吸収式冷凍機、ガスヒートポンプエアコン等)の生産・販売、業務用空調機器のサービス・エンジニアリング事業
(5)お問合せ先:生産企画部  荻原 TEL:0276-61-8326


 

 

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