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社有地の土壌調査結果と対策について

東京ガス株式会社
広  報  部
平成14年4月24日



 東京ガス株式会社は、環境問題への対応を重要な経営課題と位置づけ、積極的な事業活動を展開しており、土壌汚染問題については、環境省の指針等に加え、土壌および地下水の汚染防止に関する時代の要請を先取りする方向で、自主的な対応を行っております。
 
 具体的には、平成11年度から、工場跡地等で土壌汚染の可能性のある全ての社有地を対象に、環境省の「土壌・地下水汚染に係る調査・対策指針および運用基準」等に従って、地歴調査、現地調査等を順次実施しており、汚染が判明した場合には、速やかに行政当局にご報告し、必要な対策を講ずることとしております。昨年125日には、弊社の土壌汚染問題への取り組み方向ならびに4用地について、また、その後17用地について順次公表を行い、現在、必要な対策工事を進めております。
 この度、六浦用地について調査結果と対策の方向性がまとまり、関係行政と協議をしておりましたが、本日、正式にご報告いたしましたので、公表させていただきます。


1.調査結果および周辺への影響について
 今回の調査により、六浦用地において、部分的に環境基準を上回る汚染物質が検出されました。(調査結果は、別紙をご参照下さい)
周辺への影響については、六浦用地は、現在、供給設備用地および関係会社事業用地として使用しており、地表面はアスファルト舗装や健全土等で被覆されているため、地表面からの飛散による影響はないものと考えております。一方、地下水については、一部でほう素が検出されておりますが、土壌中では基準値を満足しており、電気伝導率の調査結果等から、海水の影響によるものと判断され、弊社敷地内の原因による周辺の環境への影響はないものと考えております。
 なお、地下水においてその他の物質は検出されていないことから、土壌・地下水ともに周辺への影響はないものと考えております。

2.汚染発生の推定原因
 六浦用地は、昭和20年に他ガス事業者を合併したもので、合併以前から昭和24年まで、石炭を主原料として都市ガスを製造しており、その製造の工程で、ベンゼン・シアン化合物等の物質が生成されていました。合併前の履歴も明らかでなく、正確に原因を特定することは困難ですが、装置の損傷等による漏洩があり、土壌に浸透したものと推定されます。
 なお、弊社は、現在はクリーンな天然ガスを原料にガスを製造しておりますので、これらの汚染物質が発生することはありません。

3.対策について
 六浦用地については、周辺への影響はないものと考えておりますが、将来にわたる拡散防止に万全を期すため、今後、敷地内における地下水のモニタリングによって周辺の環境への影響がないことを監視してまいります。なお、将来、土地改変時にあわせて必要な対策を実施してまいります。


 弊社では、今後も、全社を挙げてこの土壌問題に取り組んでまいる所存でありますので、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

                                                             以上




(別紙)

六浦用地の土壌調査結果


1.場所
 神奈川県横浜市金沢区六浦1-16

2.面積
 11,080u(約1.1ha

3.履歴
 当用地は、昭和14年に当時の関東瓦斯株式会社の工場として石炭を原料とした都市ガスの製造を開始し、昭和20年に弊社と合併しています。その後、昭和24年までの約10年間、石炭ガスを製造しておりました。石炭ガス製造停止後は、現在まで、事業所用地等として用いられております。

4.調査方法
 環境省の指針を参考に、22地点の土壌ガス調査により揮発性有機化合物の10項目、10ブロックの表層土壌調査により土壌溶出量7項目、土壌含有量4項目について分析を行いました。更に、敷地境界付近の4ヶ所において、標準深度5mまでのボーリング調査を実施し、土壌溶出量21項目、土壌含有量4項目について分析を行いました。また、ボーリング地点の4ヶ所全てを井戸仕上げして地下水を採取し、21項目について分析を行いました。

5.調査結果
 調査の結果、土壌溶出量の4項目で環境基準を超過するデータが検出されました。土壌含有量では参考値を超過するデータは検出されませんでした。また、地下水については1項目で環境基準を超過するデータが検出されました。カドミウム、六価クロム、総水銀、アルキル水銀、PCB、ジクロロメタン、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1-ジクロロエチレン、シス-1,2-ジクロロエチレン、1,1,1-トリクロロエタン、1,1,2-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、セレン、ふっ素については基準または参考値を超過したデータはありませんでした。なお、当用地は地表面がアスファルト舗装や健全土等で被覆されているため、汚染土壌が飛散することはありません。



土壌溶出量・地下水調査結果一覧表

環境基準

基準超過試料数

(超過数/全試料)

最大値

最大倍率

土壌溶出量

[mg/l]

0.01

6 / 36

0.058

5.8

砒素

0.01

3 / 36

0.020

2.0

ベンゼン

0.01

1 / 36

0.011

1.1

全シアン

検出されないこと

2 / 36

0.2

2.0

地下水濃度

[mg/l]

ほう素

1

2 / 4

3.4

3.4

備考
1.シアンの基準超過試料数は、定量限界0.1mg/l以上の試料数をいう。
2.シアンの最大倍率は、基準として定量限界0.1mg/lを用いた。


土壌含有量調査結果一覧表

含有量参考値

参考値超過試料数

(超過数/全試料)

最大値

最大倍率

土壌含有量

[mg/kg]

分析を行った4項目(カドミウム、鉛、砒素、総水銀)の全てにおいて
参考値の超過なし






 

 

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