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36%Ni鋼(インバー材)によるLNG配管
36%Ni鋼(インバー材)によるLNG配管 −線膨張係数の小さい新材料によるコストダウン−
図1 LNG配管概念図(SUS304/36%Ni鋼)
目的
LNG配管にはオーステナイト系ステンレスSUS304が使用されています。LNG配管は、熱収縮を吸収するためのループを多数設置しなければなりません。このため、曲り部の増加、及び配管の長さの増大にともない圧力損失が大きくなり、配管径が大きくなり、建設コストを高くする要因となっていました。
このため、東京ガスでは、線膨張係数がSUS304 の1/10である36%Ni鋼(インバー 材)をLNG配管に適用する研究に取り組み、大口径、かつ距離が長いLNG受入配管 等に利用して大幅なコストダウンを実現する技術を開発しました。
36%Ni鋼(インバー材)とは
図2 鉄鋼材料のNiの含有率と線膨張係数との関係
・鉄鋼材料のNi含有率が35〜36%で線膨張係数が低下 することを利用。
・ インバー(Invariable alloyの略)と一般に呼ばれています。
(1)線膨張係数がSUS304の1/10
(2)低温脆性を示さない(オーステナイト組織)
(3)現在は、シャドウマスクやLNG船に使用↓
構造材料としてLNG配管に使用するために検討
SUS304と36%Ni鋼(インバー材)との比較
インバー材によるLNG配管の開発のポイント
(1) 強度特性の把握
(2) 溶接方法の確立
(3) 防食方法
(4) SUS304との異材継手部における熱応力低減方法
効果
(1)配管工事のコストダウン
a. ループ数の減少により
・ 配管口径の縮小(同一配管圧損の場合)
・ エルボ数の減少
・ 溶接箇所数の減少
b. 保冷工事(口径、エルボ部)コストダウン
(2)トレンチ、シールドトンネル等の断面の減少による土木工事コストダウン
図3 インバー配管でコストメリットの出る領域