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生理心理的評価に基づいた生活価値の創出

入浴、食、空調分野を中心に、生活における行動や機器使用によって得られる効用を生理量や主観評価などから定量的に把握し、効用視点から新たな生活価値の提案を行っています。


 

研究内容


様々な行動や機器を使うことで起こる生理心理的な影響を深部温度、皮膚温度、脳波などの指標を用いることで評価しています。これまでに行った研究事例をいくつかご紹介します。
 

全身入浴、ミストサウナ浴の精神疲労への効果

20代の健康な成人男性9名に、各入浴前後に精神疲労タスクを行ってもらい、精神疲労タスクの前後に中枢神経の疲労を表す尺度であるフリッカー値の測定を行いました。
その結果、浴槽入浴後およびミストサウナ浴後において、フリッカー値の入浴前のタスクによる低下度合よりも入浴後のタスクによる低下度合が小さくなりました。浴槽入浴およびミストサウナ浴はタスクによる疲労の蓄積を減弱する効果があると考えられます。

 
全身入浴、ミストサウナ浴の精神疲労の効果 
~タスク前後のフリッカー値の変化(入浴前後での変化)~

全身入浴、ミストサウナ浴の精神疲労の効果 ~タスク前後のフリッカー値の変化(入浴前後での変化)~
   千葉大学との共同研究   

ミストサウナ連浴の冷え性緩和効果


冷房病に代表される夏の冷えに対するミストサウナ連浴の効果を測定しました。
 
自称冷え性の20~30代女性16名を、ミストサウナ浴群(8名)、シャワー浴群(8名)の二つに分け、週に3回、実験室にて指定の入浴をしてもらい(両群とも自宅ではシャワー浴のみに規制)、連浴開始前と終了時に冷水負荷試験を行いました。
 
その結果、ミストサウナを2週間浴びていた群では、連浴開始前に比べ、2週間後の足甲部皮膚温が有意(P<0.05)に早く戻ることが分かりました。ミストサウナは冷房などの負荷による冷えの改善に有効であることが示唆されました。
 
ミストサウナの冷え性緩和効果 ~冷水負荷試験・足甲部皮膚温変化量経時変化~
 

床暖房の温熱効果


20代の男子大学生7名に対し、床暖房がある場合とない場合で、生理心理的にどのような影響があるか、評価しました。
 
その結果、上腕二頭筋筋電図のパワースペクトル変化率において、床暖房条件で上昇が見られました。筋電図は、筋疲労や筋冷却に伴ってそのパワースペクトルが低周波側に移行する(徐波化)ことが知られています。つまり、床暖房での脚部への局所加温による血流の維持が筋肉にも好影響を与えていることが分かりました。
 
床暖房の温熱効果 ~上腕二頭筋筋電図平均パワー変化率~


 

展望

 
効果的な使い方のご提案や、さらに効果の上がる新商品など、人間中心設計の考えに基づき、取り組んでいきます。

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