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LNG基地における設備診断技術

東京ガスは1969年に我が国で初めてLNGを横浜市の根岸LNG基地に受け入れて以来、40年以上にわたりLNGを原料として都市ガスを製造しています。

この間、複数のLNG基地において、多くの都市ガス製造設備の運転・メンテナンス経験を積んできました。この長年の実績をもとに、LNG設備のメンテナンスに適した数々の設備診断技術を開発し、利用しています。

当社が開発し保有する設備診断技術の中から、代表的なものを示します。

 

ステンレス配管のSCC対策


LNG基地ではステンレス(SUS304)製の配管や容器を多数使用しています。SUS304はSCC(応力腐食割れ)が生じる材質であるため、定期的にSCCの検査を行って設備の健全性を確認していますが、検査範囲が広範でありコストがかかります。そこで、これまでのメンテナンス実績に基づき、
 
  1. SCCが発生しやすい部位の特定とその部位の重点検査
  2. 検査部位ごとの非破壊検査手法
  3. 処置グレードおよび継続的な監視方法

などについて最適化をはかり、保安を確保しながらSCC検査費用を低減しています。

 

LNGポンプの運転寿命管理


LNGポンプは都市ガスを高圧で送り出すための重要な設備の一つです。ポンプは年間を通じて連続運転するため、オンラインで常時軸受の振動監視を行ない、ポンプの劣化や故障による異常を検出できるようにしています。得られた振動データは、今までに蓄積された振動データと異常状態を相関付けるデータベースに基づいて解析され、ポンプの整備が必要かどうかの判断に利用されています。これにより、個々のポンプについて状況に応じた最適な整備時期を把握し、故障前に分解整備を行なうことで整備コストの低減を図ると共に、都市ガスの安定供給に寄与しています。

 

ステンレス配管の隙間腐食検査


ステンレス配管等は使用条件によって、管外面のサポートとの接触部等に隙間腐食が発生することがあります。しかしながら、狭い所に配置された配管等は一般には直接検査をすることができません。そこで、当社ではステンレス配管隙間腐食検査装置を開発し、隙間腐食の発生状況を把握し、設備管理に活用しています。
 
ステンレス配管群検査


 

LNG地下タンクの内部観察


LNG地下タンクは、貯蔵するLNGの液面が地表面レベル以下であるため漏洩に対して本質的に安全である他、高いレベルで周囲環境との調和を図ることができる等の特徴があります。1970年に東京ガスにおいて初めて設置されて以来、とくに近年、その数は増加の一途をたどっています。LNGは-160℃の極低温の可燃性の液体で、大気と完全に遮断されたタンクに貯蔵されています。このため、今まではタンクの中を自由に観察することができませんでした。このLNGタンク内部の目視点検を可能とする、小型で軽量なLNGタンク液中観察装置を世界で初めて開発、実用化しました。本装置は、東京ガス袖ヶ浦LNG基地、および根岸LNG基地に配備され、タンクメンテナンスに活用されています。
 
液中観察装置システム図

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