重要なお知らせ
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平成23年11月11日

「特定地下室等」を有する建物におけるガス設備点検周期の
誤った運用に関する調査結果について

東京ガス株式会社


   東京ガス株式会社は、本年10月21日に経済産業大臣から文書により、「特定地下室等」に設置されたガス管の漏えい検査の不備に対する報告を求める指示を受け、同日、「『特定地下室等』を有する建物におけるガス設備点検周期の誤った運用」について、公表いたしました。
   本事象は、地下階でガスを使用している一部の建物について、システムへの登録内容の誤りにより、本来は14ヵ月に1回以上の周期で漏えい点検を実施すべきところ、一般の建物と同様の40ヵ月に1回以上の周期による漏えい点検対象として誤って運用していたことに加えて、ガス消費機器の使用に関する安全周知の周期を1年に1回行なうべきところを3年に1回の周期で誤って運用をしていたことが49棟の建物で判明したものです。その後、同様の可能性のある17,297棟の建物について調査を行った結果、新たに248棟で誤った登録が確認され、加えて前回の公表時点で判明していた49棟のうち2棟が対象外であることが判明し、本日、経済産業省に発生の原因ならびに再発の防止と合わせて報告いたしました。

   このたびの調査で誤った登録が判明した建物のうち、前回の点検から既に14ヵ月以上を経過している、もしくは間もなく14ヵ月になる165棟のお客さまにつきまして、速やかにガス設備の漏えい点検作業を実施いたします。

   弊社といたしましては、このような事態が生じましたことを極めて重く受け止めており、再発の防止に努めてまいります。

   対象のお客さまにはガス設備の漏えい点検作業の実施にあたり、ご迷惑をお掛けいたしますことをお詫び申し上げます。何卒、ご理解の上、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

1.誤った登録・管理を行なっていたことが判明した建物数

誤った登録・管理を行なっていたことが判明した建物数のグラフ
今回新たに対象と判明した建物数248棟 (ガス設備点検周期の誤り)165棟(前述のうち安全周知の周期の誤り)

2.発生の原因等について

   弊社では、「特定地下室等」を有する建物について、ガス設備施工時に「ガス設備工事管理システム」に登録を行い、工事落成後には「大規模点検管理システム」に再度登録を行うことで、点検等の管理・運用を行っております。
   このたび登録を誤った可能性のある建物について調査を行い、誤った登録が判明した建物について、発生の原因を精査した結果、以下の内容が判明しました。
(1) 平成15(2003)年8月以前においては、新設された建物を「大規模点検管理システム」に登録する際、「特定地下室等」の建物区分の判定基準となる必要項目を手入力して該当するか自動的に判定しておりましたが、その必要項目が空白のままで入力されたため誤った登録となっていたこと。
(2) 平成15(2003)年9月以降については、「ガス設備工事管理システム」に報告された「建物区分コード」が、連携する「大規模点検管理システム」に送られることで、「特定地下室等」の建物区分が自動的に判定される仕組みとなっておりますが、新設工事に伴って「ガス設備工事管理システム」に「建物区分コード」を手入力する際に、一部の建物で「特定地下室等」と入力するべきところを、別のコードで入力していたため誤った登録となっていたこと。
(3) 建物新設時においては「特定地下室等」の区分に該当しない建物であったが、その後、設備の追加設置等に伴い、「特定地下室等」に該当する建物に変更となったにもかかわらず、「大規模点検管理システム」への変更が行われていなかったこと。
(4) 昭和56(1981)年7月に「特定地下室等」に関する法令が施行され、その時点で「特定地下室等」に該当しないと判定した建物、および現時点で一般の建物として管理・運用しているものの、複雑な建物形態等である一部の建物について、弊社の判断により更なる保安の向上を目的に「特定地下室等」の登録に変更するもの。
(5) システム入力に関するマニュアルについて、システムの運用の変更が行われた時点でのマニュアルの見直しが十分に行われていなかったことに加えて、業務フローにおける必要な箇所でのチェック体制についても明確にされていなかったこと。

3.再発の防止について

   このたびの調査で判明した登録が誤っていた建物については正しい登録内容に修正いたします。
また、業務のフローにおいてチェック体制の強化を行い、システムを一部改善してチェック機能を付加するとともに、あわせてマニュアルを見直し、業務を正しく運用するよう社内に周知徹底いたします。
(1)チェック体制の強化について
  (1) 「ガス設備工事管理システム」への情報入力時のチェック体制の強化
入力項目の漏れや誤りの発生防止を目的に、「ガス設備工事管理システム」の改善を行い、設計審査対象となる建物を特定して確実に設計審査を実施いたします。また、設計図面の審査時や落成時において、新設工事担当部門が設計内容と「ガス設備工事管理システム」への入力内容に誤りがないかのチェックの強化を行います。
  (2) 新設建物における初回の「ガス設備漏えい点検」時のチェック体制の強化
今後、「大規模点検管理システム」に新たに登録されるすべての建物について、初回の「ガス設備漏えい点検」を14ヵ月以内に実施し、点検作業時に建物区分の確認を行います。
(2)マニュアルの改訂について
  上記のチェック体制における作業手順の内容について、マニュアルを見直すとともに、着実に
運用できるよう社内に周知徹底いたします。

4.お客さまへの対応について

(1) 10月21日の公表時点で対象となっていたお客さまについては、すべて連絡を行い、このたびの事情を説明するとともに、お詫びをしております。昨日までに7棟の点検が終了しており、異常がないことを確認しております。
(2) 今回新たに判明した248棟のお客さまにつきましては、速やかに連絡の上、個別にこのたびの事情を説明し、お詫びをするとともに、安全な使用に関する周知を行います。また、前回の点検から既に14ヵ月以上を経過している、もしくは間もなく14ヵ月になる165棟のお客さまにつきまして、速やかにガス設備の漏えい点検作業を実施いたします。

5.ガス設備の漏えい点検内容について

(1)点検内容 (1)ガス配管の漏えい検査
    (2)緊急ガス遮断弁の作動確認
    (3)所有機器の調査と給排気設備の調査等
(2)点検作業時間 概ね半日から1日程度

6.お客さまのお問い合わせ先

(1)フリーダイヤル 0120-478-933
(2)受付時間 午前9時から午後7時(日・祝日・年末年始除く)
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