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環境コラム
UPDATE:2007.7.26
写真:木村太郎
木村  太郎
(きむら たろう)
プロフィール
ナショナルパークガイド
ディレクター

東京渋谷の東京環境工科専門学校(旧東洋工学専門学校)を卒業後、日本山岳会上高地山岳研究所の管理人となり、1998年上高地に入る。2002年にナショナルパークガイドの前身となる個人事業のガイド会社を立ち上げ、2005年に五千尺ホテルの中に事務所を構え、現在に至る。主に上高地の梓川に沿った平地のネイチャーガイドを主催し、上高地に訪れた人たちと自然を楽しんでいる。
上高地の森に住んで
写真:穂高
8月の穂高連峰
私が上高地をはじめて訪れたのは中学3年生のとき、修学旅行の3時間程度の滞在でした。その時はまさかここに住む事になるとは思わずに、ただ大きな山ときれいな川に感動をしていたのを今でも覚えています。
それから6年後、私は上高地の森の中に住むようになりました。日本山岳会の小屋はまさに森の中。周りには木々が生い茂り、小鳥達が多く訪れる場所でした。 上高地の森と漠然と言ってしまうとそれまでなのですが、ここでは多くの命を感じる事ができます。それはサルやクマなどの大きな動物だったり、小さくて地味な花だったり。森は私にたくさんの事を教えてくれ、そして今でも教え続けてくれています。
ネイチャーガイドって?
ひょんなきっかけから、私はたくさんの方を案内するネイチャーガイドになりました。ガイドを始めて多くの人に励まされ、今もこうして森の中をガイドしています。
ナショナルパークガイド(NPG)は、ただひとつの目的を持って活動をしています。それは「上高地を好きになってもらいたい」 その事を伝えるために私は存在し、生活をしています。
「上高地を好きになってもらう」-それを目的にしているのは、自然を守る人を育てることの第一歩は、好きになることからだと考えているからです。自然を好きになるお手伝いをすることで、自然を守る仲間を増やしていくのが、ネイチャーガイドの仕事なのかもしれません。
上高地  NPGのガイドって?
「NPGの人は遊んでいるの?」と言われるくらいプログラムを自分達も楽しんでいます。自分達が楽しくなければ、他の人も楽しいはずがない。ということを思ってやっています。植物の名前や虫の名前が重要なのではなく、自然といかにふれあい、癒されるかが大切だと思っています。月のクレーターの名前を1つ覚えるよりも、月の写真を自分で撮って持って帰るほうがどれだけ楽しいか。私達は参加者の皆さんと遊んでいるだけかもしれませんね。
写真:ソバナ
ソバナ 開花時期:8月
夏の上高地
夏と言っても朝の気温は、18度前後。8月に朝の気温が4度なんて日も、一度だけ経験したことがあります。その涼しさを求め、多くの人が訪れます。それでも朝と夕方は人が減り、河童橋からゆったりと穂高連峰を眺めている人もいらっしゃいます。そんな時間はまさに上高地を独占している気分になる、幸せな一時です。
■上高地ナショナルパークガイド http://npg-alps.net/