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バースセラピスト
「子ども環境会議」代表
東京・自由が丘にある整体院「癒しの森」で、妊婦や小さな子どもを持つ親、子ども、心にトラブルを抱える人たちの治療にあたっている。ターミナルケアにも関わり、末期がんの患者さんと家族の心のケアにあたるなど、人間の誕生から臨終までを見つめたセラピーに携わる。
また、「子ども環境会議」を主宰し、年に4回軽井沢の山荘で実施する「核大家族ごっこキャンプ」、通信誌『地球人の暮らし方』の発行などを行っている。
--- 主な著書 ---
■いのちのバトン
(岩崎書店)
■産んだら育つ
(文化出版局)
--- 共著 ---
■親と子が育てられるとき
(岩波アクティブ新書)
■自分という自然に出会う
(講談社)
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「野郎ども、いいか!この時間一般市民は夢の中だ。俺達に気づかれたら大変だ。さっき教えた抜き足、差し足、忍び足でいけ!!」お頭がドスのきいた声で静かに言った。子供達は黙って頷き、そっと目的地まで歩き出す。
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| 参加者がひとつの大家族になる「太郎山の家」。 |
ここは軽井沢「太郎山の家」。年4回恒例の「核大家族ごっこ」というワークショップをしている。
この時は家族全員(参加者)で、太郎山の家の庭を素晴らしい庭にしようという目的があった。以前から家の近くに切り倒された材木が放置されていた。それを庭の囲みに使いたいという意見があり拾いに行くことになったが、車の出入りする所を歩かなければならないため、幼い子ども達には危険だった。仕方なく夜に運ぶことにしたが、30名を越える人が歩くのだ。子どもも大人もハイテンション…どれ程うるさくなるだろう!?
そこでみんなで泥棒になることにした。あるお父さんが「人を静かにさせるって色々なやり方があるんだなあ」と呟いた。このお父さんは学校の先生をしていたのだ。
満天の星を眺めながら、静かに木を運ぶ。子ども達が「夜ってすごいんだね」と吐息を漏らす。
セラピストとして沢山の人と出会ってきた。特に子育てに苦しむ人が多かった。密室育児核家族が原因の一つ。そこで年に4回季節を感じながら、田舎に親戚が集まりお盆やお正月を迎えるみたいなことが出来ないかと考えた。
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| 子どもにとって、親以外の大人との関わりは大切。 |
子どもにとっても親以外の大人との関わりは必要だ。同年代の友達も大切だが、親とは違う意見や考えと触れ合うことは成長に欠かせない。大家族ごっこで祖父母役、叔(伯)父叔(伯)母役、兄弟姉妹役になる。
参加者の中には障害を持ちながら暮らしている子もいる。明るい家庭、苦しみの渦中にいる家庭様々だ。けれどみんなが大家族を作るうちに、この場は上下のない平等な空間=家族になる。
ある春の時、私達は千羽鶴を全員で折っていた。大家族の一員のおばあちゃんが、末期ガンを患っていたからだ。またある夏は、生まれたばかりの赤ちゃんに誕生おめでとうのカードを作成した。みんなが一つ一つのいのちとつながり、向き合うことを実感する。
うつ病になり子育てに苦しむ若い母親は、この家族達に支えられながら病気を克服していった。元気な人もそうでない人も、全員で楽しむことの出来る工夫をし、それを大切にする。
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大人も子どももいっしょになって、
自然と遊ぶ。 |
太郎山の家は参加者全員の家だ。自然とつながり、人とつながり、沢山のことを知る。そして今度はその学びを持ち返り、自分の家庭に活かしてみる。そう、自らの環境をさらに豊かにするための場なのだ。
今月は春を楽しむ会という目的で、大家族が招集される。でも裏テーマは別。太郎山の家にいつも来て、自然の中で遊ぶことを教えてくれたり、泥棒のお頭にもなるゲスト講師のお兄ちゃんの誕生日を祝うための集い。
とびっきりすばらしい誕生会をしようと、今から大人も子どももそわそわしている。
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