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プレスリリース

モザンビークLNGプロジェクトからの液化天然ガス(LNG)共同調達について

東京ガス株式会社
英国セントリカ社
平成30年6月15日

 

東京ガス株式会社(社長:内田 高史、以下「東京ガス」)は、英国セントリカ社(グループ社長:イアン・コン(Iain Conn)、以下「セントリカ社」)とともに、このたび、モザンビークLNGプロジェクト(以下「本プロジェクト」)からの液化天然ガス(以下「LNG」)の購入に関する基本合意書(以下「本合意書」)を、売主であるモザンビークLNG1(One)社と締結しました。
日本企業と欧州企業によるLNGの共同調達は、世界初の取り組みとなります。

本プロジェクトは、アフリカ・モザンビーク共和国から産出される天然ガスを、同国北東部に新たに建設されるプラントで精製・液化し、LNGとして出荷する計画です。東京ガスとセントリカ社は、本合意書に基づき、本プロジェクトのLNGの生産開始から2040年代初頭まで、年間約260万トンのLNGを購入する予定です。

東京ガスとセントリカ社は、2016年11月に、相互協力に関する協定を締結し、「LNGの輸送効率向上を通じたコスト削減を目指す枠組み」を着実に推進し、相互理解を深めてきました。この協力関係に基づき、このたび基本合意に至ったLNGの共同調達は、日本企業と欧州企業が連携することで、異なる市場環境を活かした柔軟な需給調整を実現します。また、豊富な埋蔵量を有するモザンビークLNGプロジェクトは、アジアと欧州の等距離に位置することから、本共同調達に適したプロジェクトといえます。

東京ガスとセントリカ社は、本合意書の締結を通じ、アフリカ大陸からのLNGを長期的に購入することで、調達先の多様化を推進するほか、アジアと欧州を結ぶLNGネットワークを構築することで、LNG市場の活性化に努めていきます。

東京ガス 代表取締役社長 内田高史のコメント

東京ガスとして、モザンビークLNGプロジェクトの確実な立ち上げを期待するとともに、モザンビークの地理的特性を活かし、セントリカ社との共同調達を通じて、アジア・欧州地域をつなぐ柔軟なLNG取引となる、世界初の取り組みの実現を大変喜ばしく思います。今後もこの革新的な共同調達を通じ、調達先や価格指標の多様化を図り、競争力あるLNG調達に資する取り組みが拡大することを期待しています。

セントリカ社 グループ社長 イアン・コンのコメント

セントリカ社として、モザンビークLNGプロジェクトからの共同調達により、東京ガスとの長期にわたる協力関係が一層深化するとともに、LNGの調達ポートフォリオの一層の拡大に繋がることを大変喜ばしく思います。セントリカ社は、この数年の間で、LNGの運用能力を高めてきましたが、本合意書の締結は、当社事業における成長分野のさらなる進展を実証するものです。

セントリカ社概要

設立 1997年2月
本社 英国 ウィンザー
代表者名 グループ社長 イアン・コン(Iain Conn)
従業員数 約33,000名
売上高 約280億ポンド(約4兆600億円)(2017年)
事業内容 電力およびガスの供給、ならびにそれらに付随するサービスの提供
その他 ロンドンを拠点とした上流権益の開発、発送電、エネルギートレーディングを担務。

モザンビークLNG1(One)社概要

モザンビークLNGプロジェクトの権益保有者である米アナダルコ・ペトロリアム社などにより設立されたLNG販売のための特別目的会社。

(出資比率)
アナダルコ・モザンビーク・エリア1社(アメリカ) 26.5%
三井E&Pモザンビーク・エリア1社 20.0%
ENHロブマ・エリア・ウン社(モザンビーク国営石油) 15.0%
ONGCビデッシュ社(インド国営石油) 10.0%
ビアス・ロブマ・エナジー・モザンビーク社
(ONGC社とOil India社の合弁会社)
10.0%
BPRLベンチャーズ・モザンビーク社(インド国営石油) 10.0%
PTTEPモザンビーク・エリア1社(タイ) 8.5%

モザンビークLNGプロジェクト予定地

以上
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