東京ガス株式会社(東京都港区、社長:広瀬 道明、以下「東京ガス」)と公益財団法人日本環境協会(東京都中央区、理事長:森嶌 昭夫、以下「日本環境協会」)は、このたび「東京ガス環境おうえん基金(以下「本基金」)」の助成先を決定しました。
2007年12月に本基金を設立してから9回目の助成となる今回は、2015年12月1日から2016年1月15日まで募集を行い、32団体からの応募がありました。これらの応募案件について、有識者を含む選考委員会において、活動の「必要性」「内容の妥当性」「効果」「発展性」「公益性」や、「参加者の広がり」「活動の実施可能性」「団体の適格性」「組織の活動推進能力」などについて厳正な審査を行いました。結果として、継続して取り組んできた活動を対象とした「パワーアップおうえん助成」について15団体(助成総額654万円)、新たに取り組む活動を対象とした「スタートアップおうえん助成」について4団体(助成総額151万円)を助成します。助成先はいずれも、地域や地球の環境保全、環境教育活動に積極的かつ継続的に取り組む非営利の民間団体です。
また、2016年度から「パワーアップおうえん助成」「スタートアップおうえん助成」に加え、「森活おうえん助成」分野を新設しました。地球温暖化対策へのさらなる貢献のため、CO2の吸収源となる森林や藻場の保護・育成に資する活動への支援に特化し、初年度は2団体(助成総額195万円)を助成します。
決定した21団体(助成総額1,000万円)の内訳など、詳細は別紙をご参照ください。
本基金は、2007年9月13日に東京ガスのお客さま件数が1,000万件を達成したことを記念する事業として、同年12月25日に東京ガスが日本環境協会に助成金を寄付することで設立されました。広く地域社会に感謝の意を表すとともに、東京ガスの経営理念「環境に優しい都市づくり」および企業行動理念「環境経営トップランナーとして、地球環境問題の改善に貢献する」の趣旨に基づき、地域や地球の環境保全、環境教育・意識啓発活動への支援を行い、地域や地球の環境問題解決と持続可能な社会実現に貢献することを目的としています。本基金は、2017年度まで毎年継続して公募を行い、年間総額1,000万円の助成を実施する予定です。
団体名(所在地) |
活動内容 |
助成額 (万円) |
特定非営利活動法人 アース・エコ
(神奈川県) |
相模原市における地球温暖化対策活動の推進 相模原市内で、総合学習等への出前授業を希望する小中学校を募集し、希望のあった学校で環境に関する授業を実施する。また、相模原市の公民館、地域センターに協力を呼び掛けて、施設と協働して環境講座を開催する。 |
20 |
一般社団法人 上野村産業情報センター
(群馬県) |
上野村循環型林業学習会 上野村で実際に行われている、間伐材から作ったペレットを燃料とするバイオマス発電の事例・ノウハウを発信し、全国にバイオマス発電を広めるため、学習会を月1回ペースで開催する。 |
88 |
特定非営利活動法人 神奈川県環境学習リーダー会
(神奈川県) |
夏休み子ども環境体験教室 神奈川県内の学校、公共施設において、小学4年~6年生を対象に、地球温暖化や再生エネルギーをテーマにした夏休み子ども環境体験教室を開催する。 |
20 |
認定特定非営利活動法人 行徳野鳥観察舎友の会
(千葉県) |
センサーカメラ・バットディテクター・ライトトラップを用いた夜間の生物調査 行徳鳥獣保護区内にセンサーカメラを複数台設置して夜間の動物相調査を行い、希少な生物の確認や、特定外来生物等の対策検討に活用する。また、バッドディテクターで保護区内のコウモリの生息状況調査を行うとともに、コウモリ観察会を開催して生態学習の教材とする。 |
25 |
ぐんま森林インストラクター会 (群馬県) |
「やまを知り やまを楽しむ やまの案内人」養成講座 市民に森林と親しんでもらうため、野草観察と、子ども向けの森林体験講座を開催する。また、森林インストラクターを目指す人たちに対して、インストラクター技術研鑽の場を提供する。 |
25 |
特定非営利活動法人 こどもりクラブ(神奈川) |
まちの中の森づくり活動
市民に木について知ってもらい、木を生活に取り入れてもらうことで、木材の活用と森林の新陳代謝が促進されることを目的に、夏休み親子木工教室と、大人向けの木工教室を開催する。 |
42 |
特定非営利活動法人 宍塚の自然と歴史の会(茨城県) |
生物多様性を求めた湿地の管理・絶滅危惧植物の保全 絶滅危惧種が多数、生息・生育するイナリヤツ湿地の調査と保全活動を実施する。また、アメリカザリガニの大量発生により環境が一変してしまった宍塚大池において水草とオニバスの再生を試みる。 |
41 |
森林塾青水 (群馬県) |
茅場(ススキ草原)の再生維持による生物多様性保全
かつては入会地として地元住民により利用されていたが現在は管理放棄地となってしまっている茅場を再生し、植物・昆虫などの生物多様性の保全・向上を目指す。 |
52 |
全国大学生環境活動コンテスト実行委員会 (東京都)
<継続助成(2年目)> |
学生環境活動活性化・強化のためのイベントの企画・実施 学生による環境活動を活性化するため、関東で環境活動を行っている学生環境団体が集まる環境イベントを開催し、参加するメンバーのスキルアップと、団体間の横連携を強めてネットワークの形成を目指す。 |
82 |
つくば里の生きものくらぶ (茨城県) |
身近な生きものから環境と食生活を考える地域支援事業 農業体験や生きもの観察を通して、参加者に農業と環境の係わりや、自らのライフスタイルを見つめ直してもらうことを目的としたイベントを実施する。 |
15 |
公益社団法人 日本自然保護協会(東京都)
<継続助成(2年目)> |
自然しらべ2016 海岸植物をさがそう 幅広い年代の人に、身近な「自然」「生きもの」の観察を通して、生きもののつながりと自然の大切さを理解してもらう目的で継続実施している調査活動。2016年は海岸を取り巻く環境の変化と身近な生物多様性への理解を深めるため「海岸植物」をテーマに実施する。 |
80 |
野川(世田谷区部)の多自然川づくりを考える連絡会 (東京都)
<継続助成(2年目)> |
野川の多自然川づくり 世田谷区内の野川沿岸の外来植物除去などの管理作業や、鳥の営巣用の盛り土、水路の点検といった環境配慮施設の管理作業を行う。また、地域住民を集め、野川について考えるシンポジウムを開催する。 |
40 |
特定非営利活動法人 東大和ごみレスくらぶ
(東京都)
<継続助成(3年目)> |
竹パウダーコンポストによる生ごみ処理のワークショップ開催 狭山丘陵の竹林整備で伐採した竹をパウダーに加工して利用した竹パウダーコンポストの普及活動を行う。市民に竹パウダーコンポストを活用してもらうことで、300世帯で年間2.7tの生ごみ減量を目指す。 |
83 |
特定非営利活動法人 府中かんきょう市民の会
(東京都) |
崖線(ハケ)の緑と湧水・用水の自然保全と学び場づくり
多摩地方特有の自然林が存在する西府崖線の保全のため、湧水の水量測定や清掃活動を継続実施する。また、市民の関心を高めるため、生育する樹木に名札付けを行い樹木に親しんでもらう取組をするほか、観察会や講演会の開催を行う。 |
11 |
特定非営利活動法人 横浜カーフリーデー実行委員会
(神奈川県) <継続助成(2年目)> |
第13回横浜カーフリーデー
横浜市において車と地球環境問題を考え、車よりも人・自転車・憩いの空間を優先する都市を人々に体験してもらうカーフリーデーを実施する。 |
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