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「第28回建築環境デザインコンペティション」入賞者を発表
- 課題『植物的建築』 -

東京ガス株式会社
平成27年1月22日
広報部

 

東京ガス株式会社(社長:広瀬 道明)は、このたび、「第28回建築環境デザインコンペティション」(後援:一般社団法人日本建築学会、公益社団法人空気調和・衛生工学会、株式会社新建築社)の入賞者を決定しました。

第28回建築環境デザインコンペティション受賞作品

応募作品数105点

最優秀賞 1点

西山 康史 他3名 (大成建設株式会社)

優秀賞 3点

古川 香散見 他8名 (株式会社 山下設計)
森 瞳美 他5名 (株式会社 ジェイアール東日本建築設計事務所)
清野 新 他6名 (Arup)

佳作賞 10点

北澤 諒 他6名 (株式会社 竹中工務店)
松山 剛   (積水ハウス株式会社)
桂 悠花 他3名 (大成建設株式会社)
飯塚 真弓   (イミュノリウム)
高瀬 啓文   (フリーランス)
瀬尾 剛史 他7名 (清水建設株式会社)
青木 公太 他6名 (株式会社 ジェイアール東日本建築設計事務所)
山口 琢磨   (フリーランス)
高 傑 他6名 (北京交通大学)
市川 雅也 他3名 (立命館大学大学院/立命館大学)

審査委員長特別賞 1点

藤井 輝夫 他1名 (Atelier空kuu/株式会社キャン)

東京ガスは、環境にやさしい都市づくりに貢献していきたいと考えており、本コンペティションの実施を通して、これからますます活躍が期待される建築業界の方々や建築を専攻する学生の方々の飛躍の一助となり、ひいては建築業界の発展に微力ながらも貢献できればと考えております。

建築環境デザインコンペティションとは

1987年から開催し、今回で28回目の本コンペティションは、毎回、設計事務所や建設会社などの実務に携わっている方々や、将来有望な若手の設計者、建築専攻の学生の方々など、想像力にあふれた非常に高いレベルの作品が寄せられ、内外から高い評価をいただいております。
本コンペティションは、一般の建築デザインコンペティションとは異なり、「建築と設備のトータルな調和」という考え方に基づき、デザイン性だけではなく、機能性と環境との調和を求めて、建物の設備計画も合わせて提出いただくことが大きな特徴です。

課題『植物的建築』について

生命体としての植物は自立している。また植物は、環境に対してダイナミックに対応することはないが、着実に環境を取り込んで成長していく。長い目でみれば、環境との対話がみごとになされているといえよう。
建築においても、古くから植物の持つ節理を考察し、それを生かしてきた。建築が動かないことは植物と同じであり、年月とともに緩やかに変わっていくことも同じである。そして年を取った建築は古びていくが、古びることで尊厳を増していくことは、伝統的な建築などに見ることができる。植物も年月を重ねることで存在感を醸し出し、群となって環境を形成していく。生命体のダイナミズムということができるであろう。
今回の課題では、そうした植物に学んだひとつの建築のあり方、群としての建築のあり方を考えて欲しい。一本ずつの木が集まって林になり森になっていくことは、ひとつずつの建築が集まって集落になり、都市になっていくことと同じではないだろうか。
植物的建築とは、広い意味で自然の摂理に基づく建築のあり方、ということができるであろう。
植物が誕生し生成していく過程にならって、建築が構成されていく過程を考察し、植物的建築とは如何なるものか、そのすぐれた魅力を提案してもらいたい。

今回のコンペティションおよび作品の特徴

今回の課題『植物的建築』は、これまでの工業的な建築から、昨今の社会情勢も踏まえ植物の生命体としての成り立ちを範としながらこれからの建築のあり方を問う難しい課題でしたが、105件もの作品が寄せられました。豊かな発想と設備や自然環境との融合といった幅広い見地から検討を重ねた作品が数多くあり、審査委員の先生方による熱のこもった議論の末、一次審査会では入賞作品4作品が選出されました。
公開審査会では、選出された4作品のプレゼンテーションを経て、西山康史さん他3名の作品「木蓄化倉庫」が最優秀賞に選ばれました。

公開審査の模様、受賞作品の公開

受賞内容の詳細については、雑誌『新建築』2015年2月号(2015年2月1日発行)にて発表します。また、建築環境デザインコンペティションのオフィシャルサイトにて、2月中旬から受賞者作品ほか、結果詳細について公開します。
建築環境デザインコンペティションのオフィシャルサイト(http://kenchiku.tokyo-gas.co.jp/

以上

【参考】第28回建築環境デザインコンペティション実施概要

1. 課題 『植物的建築』
2. 応募対象 建築設計事務所、総合建設会社、専門設備工事会社、建築専攻学生などの意匠または設備設計(志望)者およびその組合せチーム
3. 応募期間 2014年5月1日(木)~2014年10月15日(水)
4. 賞金
最優秀賞150万円(1点)
優秀賞50万円(3点)
佳作賞20万円(10点)
5. 審査方法 作品審査は応募全作品を対象とした一次審査会を経て、一次審査通過者による公開審査(プレゼンテーション/審査委員によるヒアリング)により最優秀賞を決定します。
6. 審査委員
  委員長 古谷 誠章 氏(建築家・早稲田大学 教授)
  委員 伊香賀 俊治 氏(慶應義塾大学 教授)
  工藤 和美 氏(建築家・東洋大学 教授)
  車戸 城二 氏(株式会社 竹中工務店 執行役員 設計本部長)
  田中 孝典 氏(株式会社 山下設計 代表取締役社長)
  西沢 立衛 氏(建築家・横浜国立大学大学院Y-GSA 教授)
  野原 文男 氏(株式会社 日建設計 取締役常務執行役員 エンジニアリング部門副統括)
  児山 靖(東京ガス株式会社 都市エネルギー事業部長)
  コーディネーター 馬場 璋造 氏(建築評論家)
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