東京ガス株式会社(社長:広瀬 道明、以下「東京ガス」)都市生活研究所は、このたび都市生活レポート「子供に聞いた 自分の部屋と家族に対する意識」を発行しました。
東京ガス都市生活研究所では、2014年3月に、小学生~高校生の子供とその親を対象に調査をおこない、都市生活レポート「家で子供が過ごす部屋~子供の過ごし方と親子それぞれの意識~」としてまとめました。この調査では、自分の部屋があってもリビングでくつろぐことが多い子供の姿と、その背景になっていると思われる、対等で仲の良い親子関係が明らかになりました。
本レポートは、その調査から子供の視点に着目し、与えられた自分の部屋に対して子供はどのような意識を持っているのか、家族と家で過ごすことに対してどのように感じているのか。「自分の部屋と家族」に対する子供自身の実態と意識を明らかにしました。
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東京ガス都市生活研究所は、1986年に社内シンクタンクとして設立されて以来、生活者の立場から食生活や入浴、家事、室内環境など、エネルギー利用に関する暮らしのあり方を考え、研究を行っています。 |
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都市生活レポート「子供に聞いた 自分の部屋と家族に対する意識」はホームページより、ダウンロードが可能です。
http://www.toshiken.com/report/ |
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■2014年3月発行の都市生活レポート「家で子供が過ごす部屋」の概要
・自分の部屋があっても、子供が家で過ごす部屋は、基本的にリビング
・自分の部屋があっても、勉強をリビングや自宅外の塾などで行う子供、親と一緒に就寝する子供は多い。これらの背景に、親が子供だった頃と比べて対等で仲の良い親子関係があると思われる
・子供部屋の価値は、子供にとっては「一人になれる」、親にとっては「荷物がまとまり、管理を任せられる」
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今回の調査結果のポイント |
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■子供は、自分の部屋に対するテリトリー感が薄く、勝手に掃除されても嫌ではない
・「家では自分の部屋にいることが多い」子供は、最も多い高校生男子でも半数以下。
・部屋を出るときだけでなく、部屋にいる時もドアを開けている子供が4割以上。
・自分の部屋を自分で掃除する割合は1割~3割程度であり、親に掃除してもらっている。
・親が勝手に部屋に入って掃除することに抵抗を感じる子供は少ない。
・中高生で週に1回以上、自分の部屋に「こもりたい」気分になる子供は、半数弱~6割程度。
■子供は、家族がいてテレビのあるリビングは、自分の部屋より居心地が良いと感じている
・居心地が良いのは、「自分の部屋よりもリビング」と答える子供が多く、「家族がいて親と話せる」ことや、「テレビやパソコン、ソファや食べ物などある」「冷房が快適」などが理由。
・音楽を聴きやすいのは、中高生は「リビング」よりも「自分の部屋」が多い。パソコンの使用は全年代「リビング」が多いが、中高生で使用が増える、スマートフォンや携帯電話を使いやすいのは「自分の部屋」(特に高校生)が多い。
■子供は親が好きで、友達よりも親に悩みを相談する
・父親も、母親も「好き」な子供が多く、小学生では父親、母親共に8割以上が「好き」。男子中高生は父親を約5割以上、母親を約6割以上が「好き」。女子中高生は父親を約6割、母親を約8割が「好き」と思っている。
・悩み事は友達よりも母親に相談する子供が多い。また、父親に相談する子供も増えている。
・「親は自分の意見を良く取り入れてくれている」と感じている子供が多い。
・家では家族一緒の部屋で過ごすことを好むが、現状で十分であり、今以上に家族一緒の時間を増やしたいわけではない。
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調査概要(回答者属性) |
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■定量調査
調査時期:2013年7月
調査方法:インターネット調査
調査対象:一都三県在住 小学生~高校生男女とその父親・母親
回答者数:1,664組(親子セットで回答)
■定性調査
調査時期:2013年7月
調査方法:訪問デプスインタビュー、会場デプスインタビュー
調査対象:一都三県在住 小学生~高校生男女とその母親
回答者数:訪問15組、会場1組 計16組