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社長就任あいさつ要旨(新社長:広瀬 道明)

東京ガス株式会社
平成26年4月1日
広報部

 

東京ガスの128年の歴史を少しでも発展させ次代に引き継ぐことが私の使命だと考えており、とりわけ、2011年11月に策定・発表された「チャレンジ2020ビジョン」を確実に実現させ、将来にわたる東京ガスグループの成長を揺るぎないものにすることが、当面の最大の課題だと認識しております。

さて、電力の小売り全面自由化が2016年に予定され、ガスシステム改革も現在精力的に検討が進められるなど、当社グループは「激動の時代、未知の世界」に足を踏み入れようとしています。今後、電力・ガスそれぞれの市場において新規参入が促進され、お客さまの選択肢は拡大し、マーケットは活性化していくものと見られています。その中では、従来の発想では考えもつかなかったサービスや画期的な商品が出現することも考えられ、これまで経験したことのないような「お客さま獲得競争」が展開されようとしています。

一方で、当社グループには、首都圏のエネルギー供給の一翼を担ってきた実績や、長い間に培われた地域・お客さまとの厚い信頼関係などを有しています。この「激動の時代、未知の世界」の中で当社グループが競争に勝ち抜いていくためには、過去から営々として築いてきたこうした財産をいかに有効活用していくかが重要な要素になります。一方で、これに安住したり楽観したりすることは厳に戒めなければなりません。むしろ、我々自身の手でその財産をさらに大きなものにしていこうという積極的な姿勢・気概が必要です。激動の時代に負けないよう、スピード感をもって「自らを変えていく」ということが求められています。

このような認識の下、今後のグループ経営を進めるにあたってのポイントを3点述べます。

一点目は、「ビジョン実現に向けた戦略の進化」です。
「チャレンジ2020ビジョン」は、現在進められている電力・ガスシステム改革など東日本大震災以降に生じるであろう大きなトレンド、潮流を見据えて策定したもので、2020年に向け東京ガスグループが進むべき方向とそこに至る道筋を明らかにしたものです。この一年ほどで電力・ガスシステム改革の具体的ステップが徐々に明らかになってきたことから、今まで以上にペースを上げて対応していく必要があります。

ビジョンの実現は、当社グループが真に「総合エネルギー企業」「グローバル企業」となるための、大きなステップとなります。中核となるガス事業はもちろんのこと、電力事業、エンジニアリング事業、エネルギーサービス事業など第二、第三の柱となる事業の構築に積極的に取り組み、これを首都圏にとどまらず日本全国さらには海外まで拡大してまいります。
そして、これらの事業のベースとなるのが、安定的かつ効率的な原料調達や天然ガスインフラの着実な整備です。こうした個々の戦略展開を全体の整合を図りつつ加速させてまいります。

二点目は、「グループ一丸となった変革の推進」です。
今後はグループ対グループという大きな枠組みでの競争になると考えらえます。まさに「グループ力」が試されるということです。東京ガスグループにおいても関係会社、ライフバル・エネスタ・工事会社などの協力企業、そして東京ガスが改めて力を結集し、真にグループ一丸となることが必要です。そのためには、「フォーメーション」と「コミュニケーション」が重要な要素になります。競争に打ち勝ち、新しい時代に対応できるフォーメーションを早急に整備するとともに、それがうまく機能するよう、日頃の情報共有はもとより、様々な側面からコミュニケーションを深めてまいります。

また、世の中の変化に対応し、時には大胆にそして柔軟に自己変革ができるような組織風土、仕組みを創りあげていくことも意識してまいります。

三点目は、「ブランド価値向上に向けた基盤の強化」です。
当社グループがこれからもお客さまから選ばれ続けるためには、「安心・安全・信頼」というブランド価値をさらに高めていく必要があります。その根幹をなすのが保安です。

「保安と営業は車の両輪」「保安なくして営業なし」と言われますが、保安があってこそ前に進めるのです。2014年度は「保安強化実行年」としてグループを挙げて保安に真摯に向き合い、その充実・向上に取り組んでまいります。

これまで培ってきた「お客さま主義」「現場主義」にさらに磨きをかけ、一人一人がその責任・役割を確実に実践する、そうした地道な取り組みを一つずつ積み重ねることで、この「安心・安全・信頼」のブランド価値をより確かなものにしてまいります。

以上
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