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「チャレンジ2020ビジョン」実現に向けた進捗状況について

東京ガス株式会社
平成25年10月30日
広報部

 

東京ガス株式会社(社長:岡本毅、以下「東京ガス」)は、天然ガスのトップランナーとして、お客さまや社会に提供する価値を高め、国の経済発展と国民生活の向上に貢献するべく、2020年に向けたグループの道筋を示した「チャレンジ2020ビジョン」(以下「ビジョン」)を、2011年11月に策定しました。ビジョンでは、LNGの調達から輸送、都市ガスの製造、供給、さらにはエネルギーに関するお客さまのさまざまな課題を解決するエネルギーソリューションの提供と続く一連の事業活動「LNGバリューチェーン」のさらなる高度化を目指しています。これまで、「ビジョン」実現に向けた取り組みを着実に進めており、前回進捗状況を公表した2013年4月26日から本日までの主な取り組みは以下のとおりです。

原料調達・海外事業については、調達先や契約内容等の多様化を通じた原料価格の低減、および海外事業の拡大を目指しています。具体的には、既にLNG購入(年間140万トン)を決定している米国コーブポイントLNGプロジェクトが米国エネルギー省から自由貿易協定(FTA)未締結国向けのLNG輸出許可を取得しました(2013年9月)。この輸出許可取得によって、2017年頃を目途に進められている本プロジェクトからのLNG輸入に大きく前進しました。

製造・供給体制の拡充については、世界最大の25万klの貯蔵容量を有する扇島工場4号LNGタンクの建設が完了し(2013年10月)、間もなく本格稼働を開始します。また、既に着工している「日立LNG基地」「茨城〜栃木幹線」の建設を着実に進めることに加え、「日立LNG基地」から既存の日立支社エリアに導管供給するための「日立ライン」の建設工事に着手しました(2013年8月)。

エネルギーソリューションでは、世界初となるマンション向け家庭用燃料電池「エネファーム」や、機器の高効率化と最適な組み合わせによってトータルコストを大幅に短縮したパッケージ型の小型コージェネレーションを開発し営業を開始しました(2013年10月)。電力事業については、2015年度の運転開始を目指し、「扇島パワーステーション3号機」(40万kW)を着工しました(2013年6月)。また、2012年3月の「千葉〜鹿島ライン」稼働開始に伴う需要開発として、2013年度末には累計約8億m3の開発見通しであり、天然ガスの高度利用と燃料転換の推進を着実に行っています。

東京ガスは、今後も「チャレンジ2020ビジョン」の実現を目指し、「LNGバリューチェーン」のさらなる高度化に努めてまいります。

以上

【参考】「チャレンジ2020ビジョン」の主な進捗状況

本年4月26日公表『「チャレンジ2020ビジョン」実現に向けた進捗状況について』以降の取り組み

原料調達・海外事業

(1)原料調達先の多様化

LNG購入(140万トン/年)を決定している米国コーブポイントLNGプロジェクトが米国エネルギー省から自由貿易協定(FTA)未締結国向けのLNG輸出許可を取得(2013年9月)。2017年のLNG輸入開始に向けてプロジェクトが進展
米国プロパン市場価格を指標とする米国産LPGの輸入を2014年1月に開始予定

(2)海外事業の推進

本年4月に事業参画した米国バーネット堆積盆シェールガス開発事業において、新規ガス井の掘削およびガス生産が計画通りに推移(LNG換算で35万トン/年を生産見込み)
製造・供給

(1)扇島工場4号タンクの建設

扇島工場4号タンクの建設が完了し(貯蔵能力25万kl、2013年11月から本格稼働)、日立LNG基地とあわせて2020年に向けた安定供給基盤を整備

(2)茨城県エリアを中心とした天然ガスインフラの整備の推進

1.「日立LNG基地」、「茨城〜栃木幹線」
日立LNG基地において、タンク・バースの土木工事に加え、取放水路・配管・機器の設置工事に着手。茨城〜栃木幹線は全体延長(約84km)の約40%を工事完了。ともに2015年度稼働開始に向けて順調に工事を推進中
2.「日立ライン」
日立LNG基地のガスを日立支社エリアに導管供給する「日立ライン」の建設工事に着手(2013年8月)

(3)幹線整備の推進

神奈川県、東京都西部の需要増への対応として、ガス輸送能力を増強する「横浜幹線U期」および「新根岸幹線」が稼働開始(横浜幹線U期2013年8月、新根岸幹線10月)

(4)災害対策、保安の確保

国際石油開発帝石株式会社と当社のパイプラインの接続地点に流量・圧力制御設備を増設し、緊急時における両社の迅速なガス融通体制を整備(2013年6月)
地震時に供給停止区域を最小化するため、「防災ブロック」を179ブロックから191ブロックへさらに細分化(2013年6月)。2018年頃までに200ブロックを目標
エネルギーソリューション

(1)分散型エネルギーシステム・ガス空調等の普及・拡大

1.家庭用燃料電池「エネファーム」普及拡大への取り組み加速
住宅関連企業、メーカー、エネルギー事業者による業界間の連携強化を目的とした「エネファームパートナーズ」(5団体、82社加盟の協議体)が設立(2013年5月)
設置性・耐震性・耐風性向上を実現した世界初のマンション向けエネファームをパナソニック株式会社と共同開発し、受注を開始(2013年10月)
販売台数 2011年度実績 2012年度実績 2013年度見通し(計画)
エネファーム 5,700台 7,600台 12,000台(12,000台)
2.コージェネレーション、ガス空調等の普及拡大
エネルギーセキュリティ、省エネ・省CO2等に対するお客さまニーズを受け、各種補助金も活用し、分散型エネルギーシステム・ガス空調等の普及・拡大を推進
小型コージェネレーションについては機器の高効率化と最適な組み合わせによるトータルコスト削減、施工簡略化等を実現したパッケージタイプを販売開始(2013年10月)
開発量 2011年度実績 2012年度実績 2013年度見通し(計画)
コージェネレーション 5万kW 15万kW 22万kW(22万kW)
業務用ガス空調 14万RT 17万RT 18万RT(18万RT)

(2)電力事業の拡大

2015年度内の運転開始を目指し、扇島パワーステーション3号機を着工(2013年6月)

(3)LNG販売の全国展開

全国のガス事業者等からのLNG供給ニーズに対応し、ローリー車、内航船、外航船によるLNG販売を推進
2011年度実績 2012年度実績 2013年度見通し(計画)
LNG販売 44万トン 60万トン 79万トン(79万トン)

(4)天然ガスの高度利用と燃料転換の推進

千葉〜鹿島ライン(2012年3月供給開始)において2013年度末までに累計約8億m3の沿線需要を開発見通し

(5)スマート化の推進

田町駅東口北地区に計画中のスマートエネルギーネットワークにおいて、太陽熱等の再生可能エネルギー、ガスエンジンコージェネ、ICTを活用したエリア全体のエネルギー需給の最適制御・エネルギーの見える化を図るシステム「SENEMS」を導入したエネルギー供給プラントを建設中(2014年7月から電気・熱を供給開始予定)
豊洲埠頭地区に計画中のスマートエネルギーネットワークにおいて、火力発電所の平均効率を上回る世界最高水準の大型高効率ガスエンジンコージェネと電力自営線の敷設によるBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)対応、ガス圧力差発電による環境貢献等を取り入れたエネルギー供給プラントを設計中(2013年度末に着工、2015年度末に電気・熱を供給開始予定)
「Fujisawa サスティナブル・スマートタウン」の戸建住宅街区(約600区画、2013年9月着工)において、エネファーム・太陽光発電・蓄電池を組み合わせたシステムを導入し、街全体の省CO2・エネルギーセキュリティ向上を推進
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