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コーブポイントLNGプロジェクトからの米国産液化天然ガス調達に関する協議開始について

住友商事株式会社
東京ガス株式会社
平成24年4月27日

 

   住友商事株式会社(社長:加藤進、以下「住友商事」)と東京ガス株式会社(社長:岡本毅、以下「東京ガス」)は、住友商事が米国メリーランド州コーブポイントLNGプロジェクト(以下「本プロジェクト」)の事業主であるDominion Cove Point LNG社(ドミニオンコーブポイントLNG社、以下「ドミニオン社」)と天然ガス液化加工契約の主要条件を取り決めた先行契約(以下「先行契約」)を締結し、最終合意に向けた協議を開始した事を受け、今後、住友商事・東京ガス両社共同でドミニオン社と協議することで合意しました。

   本プロジェクトは、ドミニオン社が、LNGを受け入れる基地として保有・操業しているコーブポイントLNG受入基地(米国メリーランド州)にLNG液化プラントを新たに建設し、米国内で生産されるシェールガスをはじめとした天然ガスを精製・液化して、LNGとしての輸出を可能にするものです。ドミニオン社と液化加工契約締結をした事業者は、自らが調達した米国産天然ガスを本プロジェクトのLNG液化プラントで液化し、LNGを引き取ることができます。ドミニオン社は今後、日本をはじめとする米国とのFTA(自由貿易協定)非締結国向けのLNG輸出許可やプラント建設承認、本プロジェクトの最終投資決定などを経てLNG液化プラントの建設を開始し、2017年に本プロジェクトの運転開始を目指しています。

   住友商事と東京ガスはこれまで、米国での天然ガス事業ならびに日本へのLNG輸入に関する協業について検討を行ってきており、このたび、住友商事が先行契約を締結したことを受けて、住友商事と東京ガスの両社でドミニオン社との協議を共同で進めることを決めたものです。

   なお、液化加工するための天然ガスは、住友商事が本プロジェクト近郊で参画しているマーセラス・シェールガス開発プロジェクトなどからの調達を予定しており、実現に至った場合は、シェールガスを含む米国産天然ガス由来のLNGを日本に輸入することとなります。

   住友商事は、2009年に日本企業として初めて米国シェールガス開発への参画を果たし、現在、マーセラス・シェールガス権益を含む2つの権益を保有しています。また、100%子会社であるPacific Summit Energy社(パシフィック・サミット・エナジー社)が米国内でガストレーディング・マーケティング事業も手掛けており、今回、本プロジェクトが最終合意に至れば、ガス上流開発から流通、液化、LNG輸出まで、米国における天然ガス・LNGのバリューチェーンの構築が可能になります。

   東京ガスは、「チャレンジ2020ビジョン」の中で、原料価格の低減に向け、非在来型LNGを含む原料調達の多様化・拡大、また海外におけるLNGバリューチェーンの拡大を目指しており、本プロジェクトが最終合意に至れば、その実現に繋がるものとなります。

先行契約で取り決めた天然ガス液化加工契約の主要条件 概要

契約数量 約230万トン/年(LNG換算)
契約期間 LNG液化プラントの運転開始から20年間

コーブポイントLNGプロジェクトの概要

事業主体 ドミニオン社(*1)
所在地 米国メリーランド州
液化能力 約500万トン/年(予定)(*2)
*1: 米国東部で発電、電力供給、ガス供給事業を営むDominion Resources社(ドミニオンリソーシズ社)の100%子会社
*2: 2017年にLNG液化プラント運転開始予定。現在、LNG受入基地として稼働中。
コーブポイントLNGプロジェクトの概要

シェールガスについて

シェールガスは炭層メタンやタイトサンドガスと並ぶ非在来型ガスの一種。
石油や天然ガスの根源物質が地下で熱分解され、頁岩(シェール)層の微細な割れ目に閉じ込められたガス。
(米国では2010年の天然ガス生産量のうち23%を占める。)
米国では、今後もシェールガスの増産が期待されるほか、中国、アルゼンチン、南アフリカなど世界各地でも、技術的に回収可能なシェールガスとして膨大な量が確認されている。

以上

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