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平成17年度 入社式   社長祝辞(要旨)

東京ガス株式会社
広  報  部
平成17年4月1日

エネルギー業界では、規制緩和が進展しており、大口分野では自由な市場参入が行われ、お客さまが自らの意思でガス会社や電力会社を決められるようになってきています。さらに、現在はまだ規制領域にある家庭用の分野でも、従来のLPG等の他燃料との競合に加え、電力会社によるオール電化攻勢が激しさを増してきております。まさに垣根を越えた「エネルギー大競争時代」に突入しております。
 こうした厳しい競争を勝ち抜くためには、これまで長年にわたって培ってまいりました「安心・安全・信頼」の当社ブランド価値に加えて、競争力のある価格と、お客さまにご満足いただけるサービスの提供に徹することが基本になってまいります。さらに、本年2月には、地球温暖化防止のため、先進国が排出する二酸化炭素などの量を定めた京都議定書が発効するなど、地球環境の保全も企業の最優先課題となっております。
 これからも、お客さまの信頼にお応えするため、よりよいサービスの提供や環境保全のための新たな天然ガス利用技術の確立など、当社の企業価値の向上に日々努めていかなくてはなりません。
 お客さまに対してよりよいサービスを提供し続けるには、当社のみならず、協力企業やグループ会社も含めた「オール東京ガス」が一体となった取組みが大変重要になります。お客さまとの接点を通して築き上げてきた信頼の絆こそ、当社の最大の強みであり、発展の基盤であります。今後はこの「強み」にさらに磨きをかけてまいりたいと考えております。
 皆さんには、新入社員ゆえの新鮮な目で当社グループの活動を見ていただき、おかしいと感じることには遠慮なく「おかしい」と言っていただきたいと思います。活力あふれる職場、そしてお客さまに十分な満足を提供できる仕事の仕組みを実現するために、忌憚のない意見交換をしていきましょう。  

さて、ここで当社グループの将来を担っていただく皆さんに、是非とも心がけていただきたいことを三つお話いたします。
 第一は、「立ちはだかる壁にチャレンジし、乗り越えることを楽しめる」人であって欲しいということです。
 社会・経済の変化や競争が激しい世の中で、企業が発展を続けて行くためには、組織も人も自ら進んで変革に挑戦し、お客さまのご要望に、的確に応えなければなりません。皆さんにも、失敗を恐れることなく、変革にチャレンジしていただきたいと思います。
 時として、果敢なチャレンジが思わぬ困難を招くこともあります。しかし、人はそのような困難を経験することで知恵を身に付け、懐を深く出来るものです。そして、乗り越える壁が高ければ高いほど、大きく成長し、逞しくなって行きます。皆さんには、是非壁を乗り越えて、成長する事を楽しめるようになっていただきたいと思います。そして私どもも、皆さんと共に躊躇することなく、変革にチャレンジしてまいります。

第二は、「発想を大きく持ちながら着実に実行」していただきたいと思います。競争環境が厳しくなる中で、当社は、コスト競争力の強化や、サービスレベルの一層の向上とともに、エネルギー周辺事業の拡大・充実をこれまで以上に進めて行く必要があります。これまでの概念にとらわれることなく、大胆な発想で事業を捉える時代になってきています。
 今後、皆さんも大局観を持って自らのネットワークを広げると共に、常に新しいことに目を向ける努力を続けていただきたいと思います。
 一方、大胆な発想だけで実践が伴わなければ何も変わりません。日々の着実かつ地道な仕事の積み重ねこそが、皆さんにとっては、まずは最も大切にしなければならない基本であることを忘れないでください。
 「着眼大局着手小局」という言葉があります。これは、広い視野で大胆に物事をとらえ、できることから着実に堅実に実行に移す、別の言い方をすれば、「夢を描いて、その実現に向けて日々努力を続ける」という意味です。このような生きかたをすることが、人として成長するためにも非常に大切ですし、ビジネスパーソンとして活躍するための基本にもなります。
 第三は、「主役は自分である」と信じて全力で取り組むことです。皆さんはこれから様々な仕事に取り組むことになります。そのとき、どんな仕事も他人任せにせず、自分の責任を果たすために全力で取り組むならば、周囲は必ず理解し、自分の信じる結果に導くことができます。自分が選んだ会社「東京ガス」をより良くするために、「主役は自分だ」と信じて、何事にも元気で明るく取り組んでいただきたいと思います。  

私たちは、お客さま、株主の皆さま、社会から常に信頼を得て、発展し続けなければなりません。そのためには、私も含めた一人ひとりに、公益的使命と社会的責任を自覚し行動をすること、すなわち、常に法令やその精神を遵守し、高い倫理観をもった、公正かつ透明な業務遂行が求められます。日々の仕事や生活の中で、法令遵守を意識し、東京ガスの社員であることに自信と誇りを持ちつつ行動することを忘れないでください。
 これからのご活躍を心からお祈り申し上げまして、私のお祝いの挨拶といたします。  

                                                                                                                                     以 上  

<参 考> 平成17年度新入社員数   

 

平成17年度

平成16年度

大 学 卒

文系

22(7)

15(4)

理系

26(3)

29(5)

高  専  卒

7(2)

  6(1)

短  大  卒

 −(−)

  −(−)

高  校  卒

45(0)

24(0)

合      計

100(12)

74(11)

(  )内は 女子で内数

 

 

 

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