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社長就任あいさつ要旨(新社長:市野 紀生)

東京ガス株式会社
広  報  部
平成15年6月27日

 社長就任にあたって、とりわけ重点的に取り組んでみたいと考える4点について申し述べ、所信の一端とさせていただきます。

 第一に、価格競争力をさらに強化してまいりたいと考えます。
 電力との競合がこれまでにも増して熾烈な局面を迎える一方、規制緩和の進展によって、他業界からの都市ガス事業への新規参入も進んでまいりました。手を拱いていれば、新規需要のみならず既存需要の脱落も加速する懸念もあります。新規の需要獲得のみならず、既存のお客さまに当社を選択し続けていただく努力が不可欠となっているのであります。
 低コスト構造の構築は、単に競争への対応のためにのみ必要なのではありません。コスト削減によって利益を創出できる体質となっていることで初めて、電力事業を始め、海外事業、エネルギーサービス事業、家庭用新サービス事業といった新規事業に進出することが可能となります。加えて、株主利益の増大、財務体質の強化といった主要な経営課題も実現することができるのであります。

 第二に、お客さまとの信頼の絆を、なお一層強くしてまいりたいと思います。
 私どもは920万件のお客さまとパイプラインで繋がれており、様々な業務機会に直接お客さまと接することができます。他業界から見れば、これはまさに宝の山であり、垂涎の的なのであります。それでは、当社はこの恵まれた環境を活かしきれているでしょうか。
 本当にお客さまに満足いただける仕事をして、お客さまとの信頼の絆が強まれば、新しい事業も自ずと拡大するはずであります。逆に、どんなにすばらしいビジネスモデルを構築しても、お客さまからの信頼がなければ、事業の発展は望むべくもありません。東京ガスグループに働く一人ひとりが「安心、安全、信頼」のブランドメーカーであること、業績の真の評価者はお客さまであることを、しっかりと認識していただきたいのであります。
 当社はこれまでも、「お客さまを企業活動の中心に置く」べく、諸施策を展開してまいりました。明年4月にスタートする戦略ビジネスユニット制においては、各戦略ビジネスユニットのCS推進機能を強化してまいります。また、お客さまセンターは、お客さまの総合窓口として、ご意見・ご要望を謙虚にお聞きして、全社的な観点から業務の見直しを提言する全社CS推進機能を担うとともに、重要な情報は速やかに経営に反映するなど、その位置付けを強化してまいります。
 お客さまとの信頼の絆を強化する上で忘れてはならないのは、お客さまに接する部分の多くを、エネスタや工事会社、関係会社の皆さまに担っていただいている、ということです。私どもにとってかけがえのないパートナーであるグループ企業との連携なくして、お客さまを大事にすることなどできないということを、改めて肝に銘じてまいります。
 第三に、若手社員を積極的に登用することで、スピード感のある、創造性豊かな企業風土を作ってまいりたいと考えます。
 「フロンティア2007」は「変革と創造」を目指す計画であります。ビジネスモデルの変革、エネルギー関連領域への事業拡大には、既存の枠組みに囚われない、柔軟な発想と強い意思を持った人材が先頭に立って活躍できることが必要です。幸いなことに当社には「変革と創造」の流れを作り出せる多くの社員がおります。私は、そのような人材が思い切り活躍できる舞台を作りたいと考えております。
 既に、電力事業、エネルギーサービス、海外事業、家庭用新サービスといった領域で、若手社員がイニシアティブをとって活躍いただいています。特に、昨今は女性社員の活躍がめざましく、頼もしく感じております。
 自らを変革することに積極的な企業は、元気で若々しく、魅力ある企業と言えます。私は、東京ガスグループを、変化を楽しめるような、元気溢れる企業グループにしていきたいと考えております。

 第四に、技術開発のスピードを上げてまいりたいと思います。
 燃料電池については、皆さんご承知のとおり、社会を変える今世紀最大の技術の一つと言われており、その商業化に向けて世界中で研究・開発が進められております。そして、関連する技術として、水素供給技術が立ち上がりつつあります。燃料電池および水素供給が拓く市場の規模は莫大であり、もし参入が遅れれば、大きな機会損失を招くだけでなく、他社にガス・電力事業への大規模な参入を許す結果にもなりかねません。
 当社は、既に家庭用燃料電池コージェネレーションシステムを開発し、フィールドテストを続けております。2004年度には、限定的ではありますが市場への導入を図り、その後も随時、販売を拡大する計画を立てておりますが、これを前倒しで達成するよう、全力で取り組んでまいります。

 厳しい環境であるからこそ、一人ひとりが知恵を出し、果敢に実行していかねばなりません。変革には痛みを伴いますが、それを乗り越えてこそ、東京ガスグループの明るい未来を切り拓くことができるものと、信じて疑いません。
 本年度は、「フロンティア2007」の実行初年度であります。すばらしいスタートを切ることによって、でき得れば諸目標を前倒しで達成したいと考えております。
 終わりに、私は、東京ガスグループの更なる前進のため全精力を傾けることを重ねて申し上げ、社長就任にあたってのご挨拶といたします。

                                    以上

 

 

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