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都市生活レポート
「50・60代の夫の料理と妻の意識」〜夫の料理は夫婦円満の秘訣〜

東京ガス株式会社
広  報  部
平成14年8月14日

近年、男性で料理をする人が増えています。ここ10年間の男性料理人口の推移をみると、約8%の増加が認められ、わずかずつながら着実に増加しています。
年代別でみると、若い年代と60代で男性の料理が活発化しているようです。
60才前後の男性で、定年を機に料理に挑戦しようという人がよく見うけられ、当社の「男の料理コース」(6ヶ月コース)では応募者が殺到し、抽選で受講者を決めているほど人気が高くなっています。
東京ガス(株)都市生活研究所ではこのような状況を踏まえ、定年前後にあたる5060代の夫とその妻に焦点を当て、夫の料理の実態と意識、および、夫の料理に対する妻の意識についてアンケート調査を実施いたしました。さらに、男性の料理の促進要因、障害要因、男性が作りたいメニューなどを明らかにして、男性が料理をしやすい環境作りをご提案いたします。

■調査概要                                    
1.アンケート調査
・調査時期 2001年12月
・調査方法 郵送による質問紙留置法
・調査対象 首都圏在住の5060代の既婚男性とその妻( 当研究所のアンケートモニターから無作為抽出)
・発送件数 1200組(5060代の夫婦各600組)
・有効件数 
783組
夫と妻に別々のアンケート票を送り、相談をしないで回答する旨依頼をした。
夫婦が共に回答した場合のみ有効とした。

2.ヒアリング調査
・調査時期 2001年11月〜12月
・調査対象
夫婦10組(5060代の夫婦各5組・夫と妻に別々にインタビューした。)
60代の男性2名

3.グループインタビュー
・調査時期 
2001年12月
・調査対象 料理をしない5060代の男性の妻3名

■調査結果のまとめ                           
近年、中高年の離婚が増加していますが、これは、働き盛りの頃に家庭内のことに全く興味を示さなかった夫が、定年退職を迎えた後も意識を変えることなく家庭内でふるまうことが原因のひとつといわれています。今回の調査でも、大半の夫は定年後も料理作りを妻に依存しており、妻はそのような夫に不満を抱いていることが浮き彫りになりました。さらに、妻は夫の「料理行動」で夫の「思いやり」を計っており、まさに「夫が料理すること」が夫婦の円満度につながることがわかりました。
今まで料理をしなかった夫が中高年になってから始めるのは難しいように思われがちですが、本調査では、ほんのちょっとしたきっかけやコツが大変有効であることがわかりました。また、妻が特に喜ぶような夫の料理行動の特徴も明らかになりました。
具体的な料理法なども併せて紹介している本報告書によって、世の中の中高年夫婦の円満度向上につながれば幸いです。

■主な調査結果
1.包丁とコンロを使って料理をする夫は46.5%だが、全体の9割の家庭で普段の食事の用意は妻がメインにやっている。夫の定年退職後も顕著な増加は見られない。
食事の用意で、多くの夫がよくすることは「お茶をいれる」(
34.8%)、「コンロでお湯を沸かす」(31.0)。時々することは、「弁当や惣菜、パンを買う」(43.3%)、「カップ麺にお湯を入れる」(40.5%)、「作ってくれた料理を電子レンジで温める」(43.4)等、簡単なことはしているようである。

2.妻の
63.2%が夫に料理をしてほしいと望んでいる。
妻からみた夫の料理の実態は、「料理をしていない」
(51.0%)、「普段、妻の分まで作る」(30%)、「普段、自分の分だけ作る」 (13.1%)、「来客時だけ作る」(5.9%)である。料理をする夫の妻の満足度は高いが、料理をしない夫の妻は、夫が料理をしないことを不満に思っている。(45.6%)

3.妻にとって、夫が料理をして嬉しいことは、「家事の負担が減る」(56.3)、「気遣いなどが嬉しい」(46.4)、「外出しやすくなる」(45.5%)こと。夫に料理を作ってほしいのは、妻の「体調が悪いとき」(70.3%)、「妻が忙しいとき」(41.3%)で、妻にとって、 夫の料理は思いやりの証である。
妻にとって料理をする男性のイメージは「前向き」(61.1%)、「やさしい」(43.9%)、「頼もしい」(39.1%)

4.妻の留守中に食事を作る夫は
22.8%しかおらず、その結果、妻の56.9%は、食事が気になるため、外出しづらくなっている。

5.4割以上の妻は、夫が一人暮らしになったら食事が心配だというが、料理をしている夫の妻の場合、
7割は夫の食事を心配していない。

6.夫が料理をしない理由は、「料理を作れない」
(35.8%)、「作る必要がない」(27.9%)「料理は妻の領域」(20.3%)が多く、「料理を作れない」と答えた夫の90.4%は、その理由は、「作り方や手順を知らない」からだという。

7.料理をしない夫は、「妻の分まで、普段の料理を作れる」
(30.4%)という高いレベルを目指す人が最も多いが、妻は「自分の分だけ自力で作れる」(38.3%)ことを夫に期待する人が最も多い。

8.料理をしない夫でも、半数は自分が料理をすることに抵抗は感じていない。料理をしない夫の約半数は妻に頼まれればするといい、
4割は今後は料理をしたいと思っている。

9.料理をしない夫が料理をはじめるとしたら、そのきっかけは、「必要に迫られたら」
(54.5)、「時間ができたら」(34.5%)、「定年退職したら」(32.4%)と考えている人が多く、定年後の夫では6割以上が「必要に迫られたら」、定年前の夫では、45.6%が「定年退職したら」だという。

10.料理から見る夫婦円満の意識

 

料理が夫婦円満に貢献すると思う割合

 

夫側の意識

妻側の意識

料理をする夫の夫婦

75.5%

89.9%

料理をしない夫の夫婦

48.3%

63.2%

                                
料理をしない夫に、「自分()が料理をすると、夫婦円満につながる」と意識させることが、料理の入り口へ向かわせる第一歩となりえるのではないか。

11.料理をしない夫に「料理をしてほしい」と伝えている妻は25.9%だが、夫に希望を「全く言わない」妻でも6割以上、「あまり言わない」妻では8割近くが、夫が料理をしてくれれば嬉しいと思っている。しかし、3割強の夫はこの思いに気づいていない。
妻の思いを夫に伝えることが、夫が料理を始めるきっかけになりそうである。

12.妻も喜ぶ夫の料理スタイルの提案
できるだけ「後片付け」と「レパートリー」を意識しよう・・・夫の料理作りで、妻が困ることは、「特にない」(28.8%)という人が最も多いが、続いて多いのは、「後片付け をしない」(23.8%)、「キッチンを汚す」(22.9%)、「ワンパターン」(22.0%)となっている。
夫婦一緒にキッチンに立って「妻のために」を料理しよう・・・夫が料理をしたときに妻が嬉しいと感じるためには、「妻のために料理をしている」と感じさせること。それが有効なのは、「体調の悪いとき、忙しいときに妻の分も作る」「妻の外出中に積極的に作り、妻が出かけやすいようにする」など、思いやりが伝わるタイミングで料理をすることである。また、夫がキッチンで一緒に立って、妻のために料理を作ってくれる場合、96.0%の妻は嬉しいと感じている。
とりあえず包丁とコンロの使い方を学ぼう・・・「包丁を使って料理をすること」と「コンロを使って料理をすることは」は妻の満足度を最も高める。
・料理をする夫が困っていることは、「後片付けが面倒」(31.3%)、「献立を考えるのが面倒」(26.2%)、「レパートリーが少ない」(24.8%)こと。「特にない」人も27.0%いる。
・夫の得意料理は、炒飯・ラーメン・炒め物・カレー・味噌汁。妻からみて、男性が作るからこそおいしくできそうな料理は、カレー・炒飯・鍋物・アウトドア料理・炒め物。
・もっと知りたいことは、「料理のコツ」、「料理の仕方の基本」、「実用的簡単料理の作り方」

13.おすすめメニューと上手にできるコツ
・以上の結果を踏まえ、第7章では、男性に人気の炒め物とグリル料理について、簡単な作り方と、プロのように美味しく作るコツを紹介する。炒め物 ― 炒飯・野菜炒めのレシピ、湯通しのコツ、コンロの火力などグリル料理 ― 焼き魚・肉や野菜の応用グリル料理のレシピなど
・グリル料理は、後片付けが簡単、おいしい、はやい、ヘルシーなどのメリットがある。

 

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